空自F-15戦闘機が陸路で高台へ 台湾の地震がらみで起きた激レア光景 “訓練ではない!”

半年ほど前の避難訓練が役に立ったのかも。

東日本大震災での手痛い教訓も

 航空自衛隊那覇基地は2024年4月5日(金)、公式X(旧Twitter)やFacebookで、基地にあるF-15J戦闘機を高台へと避難させる様子を公開しました。 これは、4月3日に台湾の東部沖で発生した地震で、南西諸島地域に出された津波警報に伴い、行われた措置です。このとき那覇基地では、より台湾に近い与那国島や石垣島といった先島方面の被害状況を確認するためスクランブル発進を行うとともに、装備品を守るためF-15戦闘機や車両などを海抜の高い場所へ退避させたそうです。 那覇基地は海に面した那覇空港と滑走路を共用しており、海抜が低いことから、万一地震などによって津波が発生すると、エプロン(駐機場)などが浸水被害を受ける恐れがあります。 そのため、以前より主要装備品であるF-15戦闘機を津波被害から守るため、基地内道路を使用して少しでも高所に避難させる訓練を行っています。

 実際、半年ほど前の2023年9月8日にも、津波対処訓練の様子を公開しており、そこでは牽引車に曳かれたF-15戦闘機が列をなして道路上を移動する写真が添えられていました。 ちなみに、このときの写真には「海抜20m」という看板の横を進むF-15戦闘機の列が収められており、基地のエプロン部分がいかに低い場所にあるかわかります。 なお、2011年3月に発生した東日本大震災では、宮城県の松島基地が津波によって基地機能を喪失したほか、同県南部の仙台空港にも津波が襲来、やはり空港の閉鎖に追い込まれています。

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