上田桃子はまさかノーバーディでV逸 若手ふたりを称賛「すごくいいゴルフ」

<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日◇7日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6535ヤード・パー72>

「すごい調子が悪かったわけではありませんが、上手く自分の流れにできない。そんな一日だったと思います」
ツアー通算17勝目はまたしてもお預けとなった。トップタイで出た最終日に上田桃子は「74」と沈黙し、トータル6アンダー・9位タイ。出場50人中唯一のノーバーディで勝利を逃した。

同組で回ったのはともにツアー未勝利の阿部未悠と佐久間朱莉。百戦錬磨のベテランとして力を見せつけたかったが、「スタートホールで(バーディを)取れなかった。流れをつかめませんでしたね」。佐久間が派手なイーグル発進を決める一方で、上田はつまずいた。

フェアウェイキープ率は35.7%。ショットが荒れる中でもなんとかチャンスを作り出していったが、どうしても最後が決まらない。「とりあえず(バーディを)1個と思っていたんですけど…」。この日35パット。グリーン上で終始苦しんだ。

「精神的な部分では気負いもなく、落ち着いていた。いいときはほど良い緊張感の中でゴルフをしているので、(エキサイトする部分が)ちょっと足りなかった」。ベテランらしく平常心を失うことはなかったが、今回ばかりはその冷静さが“あだ”となったか。

優勝した阿部、1打差の2位になった佐久間のプレーには惜しみない賛辞を送る。「パターがよく決まっていた。きょうは朱莉ちゃんの日かなと思っていましたが、途中から未悠ちゃんも落ち着いてパットを決めていました。2人ともすごくいいゴルフをしていた」と若手ふたりのゴルフに舌を巻いた。

昨年は何度も優勝争いに絡んだが、勝負所で失速して苦杯をなめ続けた。若手の勢いに押されて今回も2年ぶりの通算17勝目には届かなかったが、落ち込んでばかりはいられない。「(次戦に向けての課題は)小技ですかね。アプローチ、パターだと思います」。気丈に前を向いた38歳は、静かにコースを後にした。

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