初公開からひと月半後に急逝 明日まで公開

中学生で初めて8mmフィルムで劇映画を作り、64歳で初の長編映画を製作した小林豊規(とよのり)監督。
初公開からひと月半後に急逝という、映画のような人生を歩んだ監督の長編デビュー作にして遺作の「静かに燃えて」が、池袋シネマ・ロサにて公開されている。

作品には、「エッシャー通りの赤いポスト」のとみやまあゆみ、「不器用な彼女」の笛木陽子、さぬき映画祭ショートムービーコンペティション2021グランプリ受賞作「僕とぼくとカノジョ」の原田里佳子、短編「隠し戯~かくしごと~」の蒔苗勇亮らが出演。

【概要】
映画「赤すいか黄すいか(犬童一心監督)」などの撮影を手がけ、CMディレクターとしてその手腕を発揮し続けてきた映像ディレクター、小林豊規(とよのり)が手掛けた切ないラブストーリー。
「エッシャー通りの赤いポスト」のとみやまあゆみ、「不器用な彼女」の笛木陽子、さぬき映画祭ショートムービーコンペティション2021グランプリ受賞作「僕とぼくとカノジョ」の原田里佳子、短編「隠し戯~かくしごと~」の蒔苗勇亮らが出演。TVのバラエティ番組、ラジオ、映画と多方面で活躍し、バンド 「yes,mama ok?」 のリーダーで、作詞、作曲も担当する金剛地武志が、怪しい催眠術師役で出演し、映画の音楽も作曲している。

【ストーリー】
カルチャースクールの油絵講師・容子は、下宿先であったテラスハウス(連棟式住宅)の大家が亡くなったことをきっかけに大家の孫・由佳里と出会い、彼女と同居することになる。容子は由佳里に特別な感情を抱くが、平穏な生活を続けるため、あくまで女友達を演じ続けるのだった。そんな容子のもとに大学時代の男友達・佐野が訪ねてくると、由佳里は次第に佐野にひかれていく。同じテラスハウスに大学生の柊子と悠輝の姉弟が引っ越してくる。やがて悠輝が不審な行動をとりはじめ、柊子は弟が隣に住む女性にストーカーまがいの行為をしていることをつきとめるが……。テラスハウスに住む2組の住人たちの「告白できない思い」が不思議に交差しながら、物語は意外すぎる方向に転がっていく。

また、池袋シネマ・ロサでは小林監督が中学2年の時に自主制作した8mm映画「山小屋生活」も同時上映される。

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