バイエルンの最後通牒にA・デイヴィスの代理人が反論「監督も編成もわからないのに…」

 バイエルン所属のカナダ代表DFアルフォンソ・デイヴィスの代理人が、同クラブから近日中に契約を更新するか否かの決断を迫られている現状に異議を唱えた。28日、ドイツメディア『ビルド』などが代理人のコメントを報じている。

 現在23歳のA・デイヴィスは爆発的なスピードを誇る攻撃的サイドバック(SB)。メジャーリーグ・サッカー(MLS)のバンクーバー・ホワイトキャップスでプロキャリアをスタートさせると、2019年1月に加入したバイエルンでも最終ラインの主軸に定着した。その後、数多くのタイトル獲得に貢献し、在籍6年目の今シーズンもここまで公式戦31試合の出場で1ゴール3アシストをマークしている。

 A・デイヴィスとバイエルンの現行契約は2025年6月30日まで。フリーでの退団を避けるべく今夏の移籍市場で放出する可能性も浮上しており、レアル・マドリードからの熱烈な関心も伝えられている。

 バイエルンとしてはA・デイヴィスの売却を望んでいるわけではなく、契約延長オファーを提示。しかし、2029年までとなる年間総額1400万ユーロ(約23億円)相当のオファーを提示しているものの、同選手側が年俸最大2000万ユーロ(約33億円)を要求し続けているため、交渉は平行線を辿っているという。また、バイエルンが今夏に移籍を容認する場合、6000万ユーロ(約98億円)ほどの移籍金を希望しているのに対し、レアル・マドリード側は高額な移籍金を支払うつもりはないと見られている。

 このような状況が続いているなかバイエルンは、今後の方針を固めるため、A・デイヴィス側に契約延長の意思があるか来近日中に決断を下すように迫っていると報じられていた。

 そのような状況下でA・デイヴィスの代理人は「今、A・デイヴィスを攻撃するのはフェアじゃない。1年前、私たちとバイエルンは合意間近だった。しかし、バイエルンの中で役員交代など多くの変更があり、その後、クラブから7カ月連絡がなかったんだ。こちらからは、話をしようと試みたけどね」と語り、クラブの都合で交渉が進展しなかったことを強調した。

 さらに、同代理人は「来シーズンの監督も、チーム編成もわからないなか、決断を下せと言われている。そんな状況下でクラブの最後通牒に反応するのは正しくないと考えている。どうするかはシーズン終了後、すべての物事がより明確になってから決定する」とし、去就は今シーズン終了後に検討したい考えを示した。

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