「有利だと思っていたけど…」「天気は仕方ない」20歳の飛ばし屋ふたり、雨天中止に何を思う?

<ヤマハレディースオープン葛城 2日目◇29日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6455ヤード・パー72>

初日に好スタートを切ったともに20歳の飛ばし屋、小林夢果と竹田麗央は2日目の中止にそれぞれの反応を見せた。悪天候が予想されていたため、前日のうちに第2ラウンドは2時間遅れの午前9時開始となっていた。さらに朝から3度のスタート時間変更があり、午前11時20分に降雨によるコースコンディション不良で中止が決定。競技は72ホールから54ホールに短縮される。
3アンダーの11位タイにつけている小林は「少し回れて、サスペンデッドになるかなと考えていました。有利かなと思っていたんですけど…」。インの2組目という早いスタートとあって、自身はホールアウトできると想定していたようだ。3打差を追う残り36ホールに向けては「かなりきつい位置かなと思います。伸ばし合いになると思うので、あすが大事になりますね」。先週の「アクサレディス」では、首位と3打差の3位から逆転を目指すはずだった最終ラウンドが中止。今回は2日目が中止となったことで、小林の結果にどんな影響を与えることになるのだろう?

一方、首位と1打差の5アンダー・2位タイと絶好のスタートを切った竹田は「久々の4日間大会だったので、72ホールやりたかったです」。報道陣から「日曜日に36ホールでも?」と問われると、笑顔で「はいっ」と返し、元気いっぱいの様子だった。前日の時点でこの日のスタート時間は午前10時15分。スタートが遅れることを見越して、午前7時30分に起床した。ここでさらに2時間の遅れを確認し「もう一回寝ました」。この二度寝が元気の源だったのかも?

週末に向けて、竹田は「天気はしようがないので、あすから頑張りたいです」。昨シーズンはトップ10が8回。今季の直近3試合は5、5、6位と初優勝に近い選手の一人だ。午後になって天候が回復したコースの練習場でしっかりと調整し、勝負の2日間に備えた。(文・田中宏治)

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