“1W一本槍”の池村寛世が大変化!? ウッド3本にウェッジ5本…消えた8番

<東建ホームメイトカップ 初日◇28日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7069ヤード・パー71>

この日は厚い雲がかかったが、きのうまでの強風は収まり、落ち着いたコンディションとなった。そんな中、池村寛世が前半に6つのバーディを奪う快進撃。「ショットが良かった」とバーディチャンスをしっかりものにした。後半はスコアを2つ落とすも「グリーン周りの難しいライから、寄せきれなかったり、パットの距離感がちょっと悪かっただけなので」とボギーの内容も決して考えすぎるような内容ではなかったようで、表情は明るかった。
一時は首位に立つ好プレーを見せた池村は、“直ドラ”の名手。かつて、キャディバッグのなかにフェアウェイウッドが入っておらずドライバー1本だけで、その下は2番のアイアン型ユーティリティをよく入れていた。3番ウッドの距離は直ドラでカバー。ティショットで距離を落としたいときや左に行かせたくないときも、ティアップせずにドライバーで打っていた。

だが、契約フリーとなった池村のキャディバッグに目を向けると、なんとウッドが3本も入っていた。それにはツアー6勝のベテラン、近藤智弘の影響があるという。「以前、近藤さんとラウンドした時に7番ウッドを打たせてもらって、止められるし、ラフからも行けるし楽だな」と近藤とのラウンドがキッカケで、フェアウェイウッドの良さを再確認。4番と7番ウッドを投入したのだ。

さらに、ウッド以外にもウェッジの多さに驚いた。「短い距離がすごい苦手だったので、近藤さんから『下のクラブを増やせばいいじゃん』となって」と投入した本数は5本。48、50、54、58、60°のセッティングだ。ウェッジ5本体制にすると他のクラブが押し出されるが、そのクラブはなんと8番アイアンであった。

我々アマチュアには到底考えられないセッティングだが、このクラブで7つのバーディを量産してみせた。契約フリーとなり、様々なクラブをテストしてきた池村は「自信をもって戦えるクラブになっている」と納得の14本に落ち着いた。ただ、直ドラはまだまだ健在。「きょうも打ちました」と池村の”代名詞”はこれからも見られそうだ。(文・齊藤啓介)

【池村寛世のクラブセッティング】
1W:テーラーメイド M5(ディアマナ WB 63X)
4W:テーラーメイド Qi10 ツアー(ディアマナ WB 73X)
7W:テーラーメイド ステルス2(モーダスプロトタイプ TX)
4I:スリクソンZX5 Mk II (ディアマナ Thump i105 S)
5~9I:スリクソンZX7 Mk II (ディアマナ Thump i105 S)
48、50、54、58°:タイトリスト ボーケイSM10(DG EX ツアーイシュー)
60°:タイトリスト ウェッジワークス(DG EX ツアーイシュー)
PT:スコッティキャメロン GOLO S5

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