23歳差! ルーキー・杉浦悠太は谷原秀人のプレーに感銘「さすがです」

<東建ホームメイトカップ 初日◇28日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7069ヤード・パー71>

昨年11月に歴史的アマチュア優勝を遂げ、プロ転向を果たした杉浦悠太の2024年シーズンが幕を開けた。初日は谷原秀人、稲森佑貴と同組だったが、特に45歳の大ベテランから大きな刺激を受けたようだ。

稲森とは昨年の試合で数回ラウンドしていたが、谷原とは初めての同組。「やっぱり、スタートは緊張しました。最初のホールであいさつするところから緊張しましたけど、本当に優しく話しかけてくれましたし、その緊張はなくなりました」と、出身地の話などに花を咲かせて、和やかなラウンドとなった。

01年9月に生まれた杉浦だが、谷原のプロ転向も同年12月。杉浦の人生と同じ年数を、プロゴルファーとして戦ってきた。杉浦が幼いころから第一線で活躍する、憧れのトッププロだ。

その谷原は出だし3ホールで3オーバーと出遅れたが、残りの16ホールで5バーディ・ボギーなし。「終わってみれば2アンダー。さすがだなって思いました」。谷原のプレーを目の当たりにし、杉浦はメンタルコントロールの重要性を改めて感じている。

「スコアを落としても、全然表情が変わらない。落ち込んだりすることが全くなかった。もう次にという感じなんですかね」。ベテランならではの落ち着いたプレーと、ミスに対してブレないメンタルの強さは「さすがです」のひとことに尽きる。

ただ、杉浦も負けてはいない。5バーディ・1ボギーの「67」をマークし、4アンダーの好スタートを切った。「外しちゃいけないほうに外さないようにできた。グリーンを外しても難しいアプローチは少なかったですね」とマネジメントが好スコアの要因だ。

だが、課題も残した。「外したくない位置のことを考えすぎて、反対に行ってしまう」。いつもよりショットの曲がり幅が大きく、なかなかチャンスにはつかなかった。「ビビりすぎて…。パーは取れますが、バーディが取れない」とラッシュをかけるまでには至らなかった。

バーディを量産するためにも、しっかりとショットの調整をしてあすに挑む。「(上に)行っちゃいます。伸ばし合いなので」。攻めの姿勢を忘れずに、上位で決勝ラウンドに進んでみせる。(文・高木彩音)

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