N・フォレスト、PSR違反により勝ち点「4」の剥奪が決定…クラブは声明で処分への“失望”を表明

 プレミアリーグに所属するノッティンガム・フォレストが18日、勝ち点剥奪処分に対して声明を発表した。

 プレミアリーグは18日に、リーグが定める収益性および持続可能性規則(PSR)に違反したとして、ノッティンガム・フォレストに勝ち点「4」の剥奪処分を課すことを発表。2020年から2023年の会計期間中に3450万ポンド(約66億円)の支出超過が確認された同クラブには、当初プレミアリーグが勝ち点「8」の剥奪を求めていた。しかし、独立委員会は重大な違反と呼ぶには勝ち点「6」の剥奪処分が適切であると結論づけ、早期の有罪答弁と調査への協力が評価されたことで、さらに処分が軽減される形となった。

 今回の処分決定に対して、ノッティンガム・フォレストは声明を公表。「当クラブに4ポイントの制裁を科し、即時適用するという委員会の決定に非常に失望している」と強い不満を示した。

 また、「私たちは、プレミアリーグが委員会に提出した書類の論調と内容に非常に落胆した」と伝えつつ、「プレミアリーグと数カ月にわたって関わり、終始多大な協力をしてきたにもかかわらず、このような態度は予想外であり、私たちがプレミアリーグに対して抱いていた信頼と信用を損なうものだった」と非難。「8ポイントという制裁を出発点に求めたことは、プレミアリーグ自身の規則が規定する破産の際の9ポイントと比較すれば、まったく不釣り合いであった」と苦言を呈している。

 さらに、「クラブはPSRの報告期限に間に合わなかった後も、ブレナン・ジョンソンを移籍市場が終わる前に売却するための措置を講じた。これはPSRへの敬意と支持を明確に示すものだった」と会計期間終了の2カ月後に同選手を売却した理由を説明。加えて、「移籍ウィンドウの前半で選手の移籍が完了せず、ウィンドウの最後にしか完了できないこともある」と述べた上で、「さらに大きな懸念は、この決定が選手売買モデルの運営に与える不穏な影響である。これは、プレミアリーグの最上位に位置する小さなグループ以外のクラブが、サッカーのピラミッドを現実的に上昇させることができる唯一のモデルである」とクラブによる格差拡大の可能性を指摘した。

 なお、今回の処分により、ノッティンガム・フォレストは降格圏となる18位に転落。複数のイギリスメディアは、同クラブが控訴する可能性を報じている。

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