インテル、リード生かせずナポリとドロー決着…リーグ戦の連勝は「10」でストップ

 セリエA第29節が17日に行われ、インテルとナポリが対戦した。

 ここまで24勝3分1敗の成績で勝ち点「75」を獲得している首位インテル。2位ミランには第28節終了時点で「16」ポイント差をつけており、3シーズンぶりのスクデット獲得に向けて邁進中だ。今節の対戦相手は昨シーズンの“王者”にして、現在7位につけるナポリ。今シーズンは不安定な戦いが続き、2度の指揮官交代に踏み切ったものの、フランチェスコ・カルツォーネ監督就任後のリーグ戦では1勝2分と無敗を維持している。

 序盤はボールを保持するナポリに対し、インテルは強烈なプレスを敢行しショートカウンターの機会をうかがう。高強度の激しい攻防が続くなか、12分にインテルが決定機を創出。ボックス内左でボールを拾ったマルクス・テュラムがゴール前へ折り返し、マッテオ・ダルミアンとラウタロ・マルティネスが立て続けにシュートを放つ。しかし、ナポリのGKアレックス・メレトが鋭い反応を見せ、こぼれ球に詰めたニコロ・バレッラのシュートも枠を外れた。

 試合の主導権を握りながらも、なかなかチャンスを生かせずにいたインテルだったが、43分に先制に成功する。敵陣右サイド深くへ抜け出したラウタロが起点を作ると、そこから細かくポスを繋いで左サイドへ展開。アレッサンドロ・バストーニがグラウンダーの鋭いクロスを送ると、ゴール前に陣取っていたマッテオ・ダルミアンがダイレクトで冷静に蹴り込みネットを揺らした。前半はこのままインテルの1点リードで折り返す。

 後半の序盤もインテルが主導権を握る。47分、ヤン・アウレル・ビセックのインターセプトを起点に、ラウタロがヘンリク・ムヒタリアンとのパス交換からシュートを放つも、GKメレトが好セーブ。53分にはゴール正面でFKを獲得し、ディマルコが左足を振り抜いたが、再びGKメレトのセーブに阻まれた。ナポリは何度かフヴィチャ・クヴァラツヘリアやマッテオ・ポリターノに良い形でボールが渡り、セットプレーの回数も増やしていくが、ゴールを奪うまでには至らない。

 その後はナポリがボールを握る展開が増えるが、インテルも随所で鋭いカウンター攻撃を繰り出し、試合の流れを渡さない。迎えた81分、右CKを獲得したナポリはポリターノのインスイングのボールにJ・ジェズスが頭で合わせ、試合を振り出しに戻した。ホームで勝ち切りたいインテルはショートカウンターを起点に何度かゴール前に迫るも、決定的なシュートを放つことができない。

 試合はこのまま1-1で終了し、インテルのリーグ戦での連勝は「10」でストップ。ナポリはチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内への望みを残した。次節、インテルは4月1日にエンポリと、ナポリは3月30日にアタランタと共にホームで対戦する。

【スコア】
インテル 1-1 ナポリ

【得点者】
1-0 43分 マッテオ・ダルミアン(インテル)
1-1 81分 ファン・ジェズス(ナポリ)

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