今季限りで退任のシャビ監督、4年ぶりのCL8強入りに「ヨーロッパのトップ8だ。今を楽しもう」

 バルセロナを率いるシャビ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド8進出の喜びを語った。12日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 CL・ラウンド16でナポリと激突したバルセロナ。ファーストレグを1-1で折り返し、迎えた本拠地『モンジュイック』でのセカンドレグでは、MFフェルミン・ロペスやDFパウ・クバルシ、DFジョアン・カンセロやFWロベルト・レヴァンドフスキと若手も、ベテランも大活躍。3-1の勝利を収め、2戦合計スコア4-2でラウンド8に駒を進めている。

 試合後、喜びを露わにしたシャビ監督は「今シーズン最高の試合のひとつ。とてもうれしいし、誇りに思うよ。若手も、ベテランも、選手全員が一歩を踏み出した。準々決勝に戻れたことを誇りに思うし、バルセロナのファンにとっても重要な日」と告白。続けて「とても幸せ。チームはすべてを出し切り、多くの場面で優位に立った。ヨーロッパのトップ8だ。今を楽しまないとね」と明かしている。

 今年1月に、シーズン終了後の退任を決断したシャビ監督。クラブを4年ぶりのCL8強に導いた同指揮官は「発表の撤回? 何も変わらない。感情的すぎるよ。落ち着いて」としつつも、「誰もが、私がドレッシングルームを失うことになると信じていなかったはず。不当に批判されてきたけど、今日、ヨーロッパで戦う準備ができていたことを示せた」と本来の力を証明できたと語った。

 最後に、シャビ監督は「我々は競争できると分かっていた。当然の勝利だ。今日はクレであることを楽しもう」と快哉。さらに「どのライバルも素晴らしく、どこであろうとも歓迎する。ドレッシングルームで(選手と)一緒に、最大限の熱意と欲望を持って、対戦相手が決まる瞬間を待ち望むよ」とこの先の戦いに向けた高揚感を述べている。

 負けたら敗退の大一番で、今シーズンにおけるベストゲームを演じた“ブラウグラナ”。さらなる強敵と相見えることになる次ラウンドだが、シャビ・バルサのモラトリアムの旅は、どこまで続くのだろうか。

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