3人の退場者を出したラツィオ、終了間際の被弾でミランに敗戦…鎌田大地は3試合連続の出番なし

 セリエA第27節が1日に行われ、ラツィオとミランが対戦した。

 ここまで26試合を消化したセリエAで12勝4分11敗を記録し、勝ち点「40」の9位につけているラツィオ。先月26日に行われた前節フィオレンティーナ戦では先制しながら痛恨の逆転負けを喫しており、上位進出に向け負けられない一戦を本拠地『スタディオ・オリンピコ』で迎えることとなった。日本代表MF鎌田大地はベンチスタートで途中投入の機会をうかがう。

 試合は、開始序盤の8分にホームのラツィオが決定機を作り出す。右サイドでコーナーキックを獲得すると、キッカーを務めたルイス・アルベルトが鋭いクロスを供給。ニアサイドでフェリペ・アンデルソンが頭で逸らし、走り込んできたマティアス・ベシーノが左足で合わせたが、シュートは惜しくも枠の左に外れてしまった。

 支配率を高めてボールを握るミランは、前半終了間際の45+1分に自陣左サイド深くからテオ・エルナンデスがドリブルで長い距離を突破。右サイドで待つクリスチャン・プリシッチに繋ぐと、鋭いカットインから左足を振り抜く。強烈なシュートはゴールマウスを捉えたものの、ラツィオのGKイヴァン・プロヴェデルによって防がれた。

 スコアレスで迎えた57分には、試合の流れを大きく左右する判定が下される。ラツィオのゴールキックを競り合ったイスマエル・ベナセルの手がバレンティン・カステジャーノスの顔面にヒット。ピッチに倒れ込んだため、ルカ・ペッレグリーニはプレーの中断を要求するが、ボールをライン外に蹴り出さなかったため、プリシッチがプレスをかけて奪い取る。ペッレグリーニはファールで強引にプリシッチを止めるが、この行為に主審はイエローカードを提示。すでに警告を受けていたため退場となり、ラツィオは10人での戦いを強いられることになった。

 数的有利となったミランは、74分にポゼッションでラツィオを押し込むと、右サイドでパスを受けたプリシッチが右足でゴール前にクロスを蹴り入れる。マーカーの前に飛び込んできたルベン・ロフタス・チークがダイレクトで合わせ、強烈なシュートが枠を捉えるが、GKプロヴェデルがビッグセーブで弾き出した。さらに、その流れからラツィオのカウンターが炸裂。素早くボールを前線に繋いでグスタフ・イサクセンがクロスを送り、再びイサクセンがこぼれ球を拾ってチーロ・インモービレに折り返すが、シュートはゴールの右に外れてしまった。

 直後の76分にはミランに決定機が訪れる。ピッチ中央でプリシッチからのパスを受けたタイアニ・ラインデルスが、左サイドをスプリントしたラファエル・レオンに絶妙なスルーパスを供給。そのまま右足でゴールに流し込んだが、オフサイドポジションに位置していたため、得点は取り消された。

 すると、このまま痛み分けかと思われた88分にミランが待望の先制点を奪取する。左サイド深くでボールを持ったR・レオンがマイナスのクロスを送り、ノア・オカフォーがトラップから右足を振り抜く。シュートはGKプロヴェデルに弾かれ、オリヴィエ・ジルーが押し込むがマリオ・ヒラが体を張ってブロック。しかし、セカンドボールの先に待ち受けていたオカフォーが再びシュートを放ち、確実にネットを揺らしてミランがスコアを動かした。

 リードを許したラツィオは、後半アディショナルタイムにアダム・マルシッチとマテオ・ゲンドゥージが退場処分を受けてしまう。試合はそのまま1-0で終了しミランが勝利を収めたが、ラツィオは次戦にも影響を残す手痛い敗戦を喫してしまった。なお、ベンチスタートとなった鎌田には、最後まで出番が訪れなかった。次節、ラツィオはチャンピオンズリーグ(CL)を挟んで11日にホームでウディネーゼと対戦。ミランはヨーロッパリーグ(EL)を挟んで10日にホームでエンポリと対戦する。

【スコア】
ラツィオ 0-1 ミラン

【得点者】
0-1 88分 ノア・オカフォー(ミラン)

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