ディバラが圧巻ハット! ローマがトリノ撃破で連勝…5位アタランタと「2」ポイント差に

 セリエA第26節が現地時間26日に行われ、ローマとトリノが対戦した。

 ここまで25試合を消化し勝ち点「41」の6位につけているローマ。前々節は首位インテルとの撃ち合いに敗れ、ダニエレ・デ・ロッシ監督体制での初黒星を喫したが、前節はフロジノーネを3-0で撃破し立て直しに成功。ミッドウィークに行われたヨーロッパリーグ(EL)ではPK戦の末にフィオレンティーナを下しベスト16進出を決めた。10位トリノを本拠地に迎える今節は、上位陣追走のために是が非でも勝ち点「3」が欲しいところだ。

 序盤から主導権を握ったローマは10分に最初の決定機。左に流れたサルダル・アズムンが相手DFラインの背後へ抜け出すと、そのままボックス内へ侵入しGKを引き付け右へラストパスを送る。しかし、走り込んだラスムス・クリステンセンのシュートは右ポストに嫌われた。序盤の決定機を行かせなかったローマはトリノの堅守速攻に苦戦。30分にはショートカウンターの流れからサムエレ・リッチに際どいシュートを放たれたが、枠を僅かに外れて事なきを得た。

 思うようにチャンスを作れていなかったローマは42分、敵陣中央で細かくボールを繋ぐと、ブライアン・クリスタンテの縦パスを受けたアズムンがボックス内で倒されPKを獲得。キッカーのパウロ・ディバラがGKの逆を突くシュートを沈め、先制に成功した。しかし、トリノもすぐさま反撃。先制点からわずか2分後、ラウル・ベッラノーヴァの右からのクロスにドゥバン・サパタが打点の高いヘディングで合わせ、あっという間に試合を振り出しに戻した。

 1-1で迎えた後半序盤は拮抗した展開に。トリノは48分にヴァレンティーノ・ラザロがボックス内左へ侵入し強烈なシュートを放つもローマのGKミル・スヴィラールが好セーブ。対するローマは57分、クリスタンテの横パスを受けたディバラがミドルレンジから得意の左足を一閃。矢のような鋭いシュートがゴール左下隅に突き刺さり、勝ち越しに成功した。

 リードを奪ったローマは65分に3枚替えを敢行し、ロメル・ルカク、レオナルド・スピナッツォーラ、エドアルド・ボーヴェを投入する。すると69分、ルカクとのパス交換でボックス内左へ抜け出したディバラが角度のないところから左足を振り抜く。倒れ込みながら放ったシュートが逆サイドネットを揺らしリードを2点に広げた。その後のローマはペースを落としつつ時計の針を進めていく。

 88分、トリノはサイド攻撃からディーン・ハイセンのオウンゴールで1点を返すも、試合はそのまま3-2で終了。ディバラがトリプレッタ(ハットトリック)を達成したローマがリーグ戦連勝を飾り、今節引き分けた5位アタランタとの勝ち点差を「2」に縮めた。次節は3月2日に行われ、ローマはアウェイでモンツァと、トリノはホームでフィオレンティーナと対戦する。

【スコア】
ローマ 3-2 トリノ

【得点者】
1-0 42分 パウロ・ディバラ(PK/ローマ)
1-1 44分 ドゥバン・サパタ(トリノ)
2-1 57分 パウロ・ディバラ(ローマ)
3-1 69分 パウロ・ディバラ(ローマ)
3-2 88分 ディーン・ハイセン(オウンゴール/トリノ)

【動画】ディバラがトリプレッタ! ローマが本拠地でトリノ撃破

externallink関連リンク

●頼れる主将、鉄壁の新守護神、圧巻のアウェイ戦績…無類の強さを誇る今季のインテル●エヴァートンへの勝ち点剥奪処分が『10』から『6』に軽減…即時発効により15位浮上●岡崎慎司、今季限りでの現役引退を発表…元日本代表の点取り屋、レスターでは“奇跡の優勝”に貢献●頭をよぎるのは昨季の失望? レヴァークーゼンMFジャカに慢心なし「2位に8ポイント差は…」●試合前には何を食べる? 風変わりな“プレマッチミール”の選手たちを紹介
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)