頼れる主将、鉄壁の新守護神、圧巻のアウェイ戦績…無類の強さを誇る今季のインテル

 インテルが3シーズンぶりのセリエA制覇に向けて邁進中だ。就任3年目のシモーネ・インザーギ監督が率いるチームは開幕5連勝のロケットスタートを切ると、その後も順調に勝ち点を積み上げ首位を快走。1試合消化の多い2位ユヴェントスとは既に「8」ポイント差を付けている。さらに今シーズンは先月のスーペルコッパ・イタリアーナを制し、チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16でも先勝。“3冠”達成への期待も高まりを見せている。

 現地時間25日に行われたセリエA第26節では敵地でレッチェと対戦。序盤こそホームチームが積極的なプレーを見せたものの、15分に味方のスルーパスに反応したラウタロ・マルティネスがネットを揺らし、インテルは幸先良く先制する。後半にはダヴィデ・フラッテージ、ラウタロ、スタファン・デ・フライが追加点を奪い4-0の大勝を収めた。インテルはこれで公式戦10連勝、セリエAでは19試合無敗を維持している。

 無類の強さを誇っている今シーズンのインテルだが、際立っているのがアウェイゲームでの戦績だ。何とセリエAとCLを合わせてここまで12勝4分と開幕以来未だ無敗を維持。セリエAだけに限れば、アウェイゲームでの通算ゴール数(33)はホームゲームでのそれ(30)を上回っている。データサイト『Opta』によると、インテルは2023年1月1日以降に行われたセリエAのアウェイゲームにおいて16勝を挙げており、これはマンチェスター・シティと並んで同期間における欧州5大リーグの最多記録となっているようだ。

 チームが好調を維持する中、今シーズンからキャプテンを務める“絶対的エース”のラウタロも躍動。セリエAではここまでキャリアハイとなる22ゴールを記録し、得点ランキングのトップを快走している。レッチェ戦での2得点により、インテルに所属する外国人選手としては史上3人目のセリエA通算「100」ゴールを達成。また、セリエAで3シーズン連続20ゴール以上を記録した史上5人目の選手となった。

 前線で存在感を発揮しているのがラウタロならば、最後尾で輝きを放っているのが守護神ヤン・ゾマーだ。昨年夏にバイエルンから加入したスイス代表GKはここまで公式戦通算32試合に出場し21のクリーンシート(無失点試合)を記録。ここまで喫した失点数は僅か「14」と鉄壁を誇っている。これはゾマーだけの功績ではないものの、35歳の新守護神がチームの堅守を支えていることは紛れもない事実だ。

 セリエAも残すところ十数試合、CLはラウンド16・セカンドレグを迎えるなど、いよいよ2023-24シーズンも終盤戦に突入する。安定感が際立つインテルの今後の戦いに注目だ。

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