県内で唯一人口が減らない町、サッカーで地方創生

地方自治体だけでなく東京23区でも人口減少が問題になっているなか、新潟県聖籠町では県で唯一人口が減らない町として注目を集めています。聖籠町は新潟市中心部より車で30分のところに位置し、ぶどうやサクランボの名産地でもある一方、日本海側の貿易拠点の港を持つ港湾地域でもあります。

◇サッカーで『地域貢献』、婚活事業も

聖籠町の人口増加の要因のひとつがサッカー教育です。日本で唯一のサッカー専門学校「JAPANサッカーカレッジ」で学ぶため毎年若者が全国各地から、最近では海外からも集まってきています。学生たちはサッカー教室を開催し地元の人々との交流を深めるほか、小学校の交通安全運動に参加することや、網代浜海浜清掃活動などで集めた空き缶を換金して購入した車椅子を寄贈するなど、Jリーグの理念にもある『地域貢献』を実践しています。
また、聖籠町はこども園が無料ということもあり、移住してくる若い夫婦が多いといいます。このことをうけ、サッカーを通しての婚活事業にも注目が集まっており、1回の事業で10組のカップルが成立(定員16名のところ男性62名・女性42名の申し込み。24名まで受け入れ)したこともありました。

◇聖籠町が”第二の故郷”に

JAPANサッカーカレッジの学生たちにとって、聖籠町が”第二の故郷”となり、卒業生は全国各地でサッカーの指導者になるなどして、聖籠町の広告塔になるといいます。
「10年前からサッカー教室が始まり、今年度から英会話教室も始まりました。次はプログラミング教室を開きたいです。特化した教育を提供することで、学力の向上や秀でた才能をもつ教育の町にし、域外や県外から移住希望者が出てくるような町づくりをしたいです。」と、JAPANサッカーカレッジの中村さんは話します。「学生は新潟県外出身者が9割以上です。新潟県はサッカーで有名な県ではありません。どちらかというとサッカー後進県かもしれません。ですが、そんな雪国でも、地方であっても、教育は”できる”ということなのです。聖籠町が新潟県で唯一人口が減らない町として、私たちにできることを地方から全国へ、世界へ発信していきたいと思っています。」

7月15日・16日には、専門学校グループ27校が合同で開催する「夏フェス お仕事体験&大学園祭」が実施される予定です。

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『夏フェスお仕事体験&大学園祭』 詳細HP
http://nsg-event.jp/
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