京急バス初・横須賀初の「大型EVバス」デビュー 普通のバスと明らかに違う“車内構造”

京急バスが大型電気バスを横須賀エリアに導入。実際に乗ってみると音もなく静かで乗り心地もよいうえに、車内には2つの「特徴的な構造」がありました。

京急バスが横須賀エリアに大型電気バスを2台導入

 京浜急行バス が2024年3月上旬から大型電気バスを横須賀エリアに2台導入します。これに先立ち2月15日(木)に「お披露目式」と先行試乗会が市内のヴェルニー公園で催されました。

 同社は既に小型の電気バスを導入していますが、大型電気バスは初めて。車両は中国BYD製の「K8」で、ディーゼルのバスと比べCO2(二酸化炭素)を1台あたり約20t、2台合計で約40t削減できるといいます。衣笠営業所と追浜営業所に各1台を導入する予定です。なお、横須賀市内で、電気バスが路線バスとして運行されるのも初です。 お披露目式では、京急バスの野村正人社長や、横須賀市の田中茂副市長、京急電鉄の川俣幸弘社長、BYDジャパンの花田晋作副社長らが参加してテープカットが行われました。 「現在、地球温暖化をはじめとした環境の改善に対する企業の責任が非常に大きくなっています。バスはこれからも地域に欠かせない乗り物。より良いサービスや地域の環境改善に全車一丸となって取り組んでいきます」(京急バス 野村社長)  実際に大型電気バスに乗ってみると、発車する際もほとんど音がなく、とにかく静かという印象。滑らかに加速し、乗り心地は上々です。 さらにこのバスは、車内後端部まで床が「フルフラット」であることも特徴。車両後部の段差が無くなったため、混雑した際に奥へ詰めやすくなっていると感じました。また、高齢者などが段差につまづいて転倒するようなこともなさそうです。  車両の後部には、向かい合わせで固定されたボックスシートのような座席があり、目を引きます。京急バスによると、このバスは災害時には電源供給車として利用できるほか、冷暖房を完備した「避難所」としても活用できるといいます。

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