2月29日から開催される「ダイキンオーキッドレディス」で新シーズンが開幕する国内女子ツアー。そこで今年の注目選手の意気込みやオフの様子を、本人のコメントとともにお届けする。今回は6年振りにツアー出場する森田理香子。
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「この5年、6年でいろいろなお仕事をして、改めてゴルフの楽しさというか、試合にも出てみたい気持ちが湧いてきたのが、ちょうど今って感じだからです」
2018年の「ニチレイレディス」を最後にツアーの第一線から退いた森田理香子は、6年ぶりのツアー復帰の理由をこのように話した。2013年に4勝を挙げて賞金女王に輝くも、16年にシードを喪失。18年にはセカンドQTを欠場し、ツアー通算7勝を誇るトップランカーは「休業」状態に入った。
それでも、ゴルフから完全に離れたわけではない。テレビ中継の解説を務めたりなど、ゴルフに関する“お仕事”に奔走。昨年10月にはツアー外競技のダブルス戦「センコーグループLADY GO CUP」に、宮里美香とペアを組んで出場した。
「ツアーに戻って挑戦することが厳しい世界というのは自分が1番分かっていますし、自分には全く期待はしていません。期待できるほど練習量も、自分が若いときにした量もできていないし、できないことも多いですが、今自分ができる範囲の中で、一生懸命にやって、ファンの方々や周りの人たちのために頑張ることもいいなと思っています」
今大会は13年に優勝カップを掲げて賞金女王戴冠に弾みをつけた、思い出深いトーナメントでもある。「難しいコースですが相性もいいと思います。沖縄の雰囲気も好きなのですごく楽しみにしています」と、過去10回出場したうちトップ10入りは5度。そんな好相性さも森田の背中を後押しする。
京都に拠点を置くなか、昨年4月から本格的にトレーニングや練習を行ってきた。8月にはスペックを見直してギアを揃え、この冬は毎日の練習、週2～3回のトレーニング、週1～2回のラウンド…と、戦闘態勢を整えている。
ツアーから離れて長い月日が経ったが、前向きな気持ちとともに笑顔で表舞台に戻ってくる。「6年ぶりのツアーで、今まで経験したことのないことをしようとしているので、自分もどうなるかわからないです。今回どういう自分が見られるのかも、ものすごく楽しみです」と、不安交じりながらも新シーズン開幕に向けて期待を膨らませる。
TP特別登録選手として、主催者推薦によるレギュラーツアー出場が年間8回まで可能。年末に行われる予定のQTも「一応受けるつもりでいます。通る通らないというより、ランキングがやっぱり欲しい」と話し、“ツアー完全復帰”を示唆。34歳の新たな挑戦。森田理香子の“第二章”がいよいよ幕を開ける。
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