未発表1Wでたたき出した脅威の“92.8%”「安定性が増しました」 古江彩佳の14本にはこんな“工夫”も【開幕シリーズクラブチェック】

<LPGAドライブオン選手権 事前情報◇23日◇ブレーデントンCC(フロリダ州)◇6557ヤード・パー71>

先週、同じフロリダ州で行われた開幕戦を4位タイで終えた古江彩佳は、そこで投入した新クラブを今週も持ち込んでいる。それがドライバーと5番ユーティリティだ。
昨年まで契約を結ぶブリヂストンの『B3 SD』を使用していたドライバーは、今季から『B3 MAX』とヘッドに記載された未発表モデルを握っている。B3 SDは、米国ツアー初優勝を挙げた「スコットランド女子オープン」でも使用していたエースだったが、それをチェンジした理由について古江本人はこう説明している。

「前のドライバーも気に入ってたけど、(弾道が)高くなってランがでづらくなってしまった。それを抑えたいなと思っていた時に、『いいドライバーがあるよ』と言われたので試したら、ちょうどいい弾道で飛んでくれました。特性上ランもでるし、うまく切り替えられました」

低スピンのモデルのようだが、その効果としては「安定性が増した」とも。開幕戦4日間のフェアウェイキープ成功は56ホール中52度。率にすると脅威の92.8%。もともと曲がらないドライバーが強みの古江のすごみがさらに増した、といえる数字だ。

5番ユーティリティも同じく『B3 MAX』シリーズと記載。それ以外に大きな変化はないが、パターにも“ひと工夫”を施している。昨年までサイトラインが引かれていた部分に、ドット柄があしらわれている。パターをもらった際に、メーカーに変更をお願いしていた“特注品”が今年手元に届いた。

「自分のストロークがうまくできますね。(サイトラインだと、それに合わせて)『真っすぐ引かないと』という意識が出てしまう。(ドット柄だと)集中できます」と、その効果について話している。

【古江彩佳の開幕シリーズクラブセッティング】
1W:ブリヂストン B3 MAX(9.5度)
(スピーダーNXグリーン 50S/45.25インチ)
3W:ブリヂストン ツアーB JGR(15度)
(スピーダーNXグリーン 50S)
7W:ブリヂストン B2 HT(21度)
(スピーダーNXブラック 50S)
4U:ブリヂストン B2 HT(22度)
(MCH 60S)
5U:ブリヂストン B3 MAX(25度)
(MCH 60S)
6~PW:ブリヂストン 221CB
(TRプロト 85S)
50、54、58度:ブリヂストン BRM2ウェッジ
(MCIソリッド85)
PT:テーラーメイド スパイダー ツアーX
BALL:ブリヂストン ツアーB XS

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