今季の目標は“1勝”と“山本由伸”!? 勝みなみが17本のクラブとともに始動…その意図は?

<LPGAドライブオン選手権 事前情報◇23日◇ブレーデントンCC(フロリダ州)◇6557ヤード・パー71>

米国2年目のシーズンはフロリダから始まる。「慣れてきた部分もあるし、芝やコースの感じも見慣れたし、打ち慣れた。楽しみですね」。勝みなみからは、いい意味で少しゆったりとした雰囲気を感じることができる。
初参戦だった昨年は、慣れない環境に苦しみながらも、最終的にはポイントランキング74位でシード選手の仲間入りを果たした(米女子ツアーは80位までがシード獲得)。今週と同じフロリダで行われた昨季の勝にとっての最終戦「ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン」は7位で終えており、それが今年への「自信」にもつながっている。

忙しく過ごしたオフだったが、時間を見つけてはしっかりとコースでの練習やトレーニングで汗を流した。それは「友達とご飯に行く予定もなるべく入れずに」過ぎていったほど。朝7時から夕方過ぎまで地元・鹿児島のコースでクラブを振る日を意識的に作ったことで、米国入りしてから「ショットの状態もあがってきているし、課題だった50ヤード、100ヤード以内もいい形で打てるようになっている」という手ごたえを感じとることもできている。

そのなかでも、しっかりと英気は養ってきた。12月には、同学年で日頃から仲がいい小祝さくらと「月に6回くらい会った」とリフレッシュ。「3日連続で会ったりもしたし、マブダチですよね(笑)」と、楽しい時間も過ごせたようだ。

今シーズンの目標については「早く1勝したい。1勝すれば感じがつかめると思うし、優勝することで自信もつく。早く勝ちたいですね」と話す。そのための取り組みのひとつとして、この日の練習ラウンドにはクラブを17本持ち込んだ。見ると1Wから3W、5W、7W、4&5UTとウッド系が多めの構成で、アイアンも4番から入っている。その意図について、こう話す。

「4番アイアンだと高さが足らないので、高い球で止めるとなるとユーティリティや7番ウッドを使って、上げることを考えて。アイアンが使えるところはアイアンで、風が強かったり止まらないグリーンの時はなるべくウッド系の高い球で止められるようなクラブを、と思っています。ウッド系は得意というわけではないのでそこは不安ですけど」

状況に応じてクラブセッティングを使い分けをするための努力。昨年1年間で感じたものを、しっかりと今季につなげ、ゴルフの幅を広げようという考えがバッグを少し重たくしている。「景色もフロリダらしい。風も強くて、グリーンも傾斜があるので打ち方や、コース戦略も考えないといけないコース」。コースへの警戒心を示したこんな言葉も、1年間を戦い切った選手らしいものといえる。

そしてこんな“野望”も。もともと米ツアー挑戦前に「ゴルフ以外のスポーツもたくさん見たい」と話していたが、それも隙間を見て実現していくつもり。今の興味は大谷翔平(前エンゼルス)、そして山本由伸(前オリックス)と2人の日本人選手が移籍加入した、メジャーリーグのドジャースだ。「去年はエンゼルス戦は3回くらい見たけど、山本選手が投げているところは見たことがない。山本選手が見たいです(笑)」。

さらに大好きな新日本プロレスを退団したオカダ・カズチカの米国進出も噂されており、実現すればそれにも注目しないわけにはいかない。「ゴルフもしないといけないし忙しいですね(笑)」。勝みなみらしい明るさも変わらない。そのなかで“優勝”を強く意識するシーズンが間もなく始まる。(文・間宮輝憲)

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