最後は“女帝”ソレンスタムとラウンド「私も長い間プレーを」 古江彩佳は開幕戦トップ5フィニッシュ

<ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 最終日◇21日◇レイクノナG&CC(米フロリダ州)◇6608ヤード・パー72>

古江彩佳は今季初戦を4位タイで終える上々の滑り出し。ひさしぶりの実戦ということもあり、前日は速く仕上がったグリーンへの戸惑いからスコアを落としていた。しかし「探り探りではあったけど、きょうが一番スピードのコントロールはできていた」と、この4日間で徐々に試合勘も取り戻しつつある。
3バーディ・3ボギーで迎えた最終18番パー4では、アゲンストのなかセカンドショットで奥に切られたピンを果敢に狙ってバーディ締め。「ベストショットだと思う。奥のピンをアゲインストのなか攻めるのは難しいけど、自信を持って打てました」。これでスコアを1つ伸ばし、トップ5に滑り込んだ。

最終日は米ツアー通算72勝のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)と、メジャーリーグで通算176勝を誇る投手のデレク・ロウ(米国)とプレー。ゴルフ、野球のレジェンド2人を相手にしたことになる。23歳の古江にとっては、ソレンスタムの全盛期はリアルタイムではないが、「すごい人というイメージ。スタートの時に『メジャー10勝』って紹介されていて改めてすごいなって思いました」と、やはり背筋が伸びたようだ。

「シャイな部分があるので全然話はできてないですけど(笑)」というが、そのプレーはしっかりと目に焼きつけた。「勉強になりました。グリーン周り、グリーンサイドのアプローチがうまいなと感じました」。この部分でも収穫の18ホールになった。53歳でプレーしているという事実について聞かれると、「私も目指したい。長い間プレーして、そこまで続けられたらすごいな」と目を輝かせる。

短かったオフは、微調整に加え“維持”をテーマに練習に取り組んできたが、それがうまく結果に表れた。なにより、試合のなかで自身の状態を測れたことも大きい。連戦で25日に同じフロリダ州で開幕する「LPGAドライブオン選手権」にも出場。さっそく月曜日からコースに入り、初開催となるブレーデントンCCを入念にチェックするつもりだ。

「(レイクノナは)難しいコースでもありますし、違った雰囲気の大会。ただスタートの一試合と考えるとすごくよかったと思います」。出場を熱望するパリ五輪の選考レースも、ここから本格化していく。まずは日本代表が決まる6月24日までに優勝することを目指し、1月からギアを上げていく。(文・間宮輝憲)

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