デ・ロッシ率いる“新生”ローマ、ヴェローナとの接戦制し白星発進!…リーグ戦4試合ぶり勝利

 セリエA第21節が20日に行われ、ローマとヴェローナが対戦した。

 首位インテルと「22」ポイント差の9位に低迷するローマは、現地時間16日にジョゼ・モウリーニョ監督の解任を発表。新監督には現役時代にクラブ史上2番目に多い公式戦通算616試合に出場したダニエレ・デ・ロッシ氏を招へいした。今節はレジェンド率いる“新生ローマ”の初陣。成績不振に陥る古巣の舵取りを任された40歳はステファン・エル・シャーラウィやパウロ・ディバラ、ロメル・ルカクらをスタメンで起用した。

 最初の決定機は8分のローマ。敵陣中央でボールを収めたエドアルド・ボーヴェが絶妙なスルーパスを供給すると、ボックス内で走り込んだリック・カルスドルプが後方に落とす。最後はルカクが右足を振り抜いたが、シュートはDFのブロックに阻まれた。19分にはピッチ中央でのボール奪取を起点にロレンツォ・ペッレグリーニがDFラインの背後へスルーパスを送り、抜け出したエル・シャーラウィの折り返しをルカクがダイレクトで流し込み先制に成功した。

 25分、最終ラインからの縦パスを引き出したルカクが敵陣右サイドで起点を作り、ボックス内へ柔らかいクロスを供給。ファーサイドに流れたボールをペッレグリーニが収め、左足の強烈なシュートをニアサイド上部に突き刺し貴重な追加点を奪う。その直後にはセットプレーを起点にディーン・ハイセンに決定機が訪れるなど、2点リードを奪ったローマが試合を優位に進めていく。その後スコアは動かず、前半はこのまま2-0で終了した。

 後半も試合を優位に進めていたローマだったが、60分過ぎにディエゴ・ジョレンテがボックス内でハンドの反則を犯したとしてヴェローナがPKを獲得。しかし、ミラン・ジュリッチの右足から放たれたシュートは大きく枠の上へ外れ、ゴールならず。それでも76分、マイケル・フォロルンショがボックス外から強烈なミドルシュートを突き刺し、追撃の1点を奪った。

 終盤にかけては同点ゴールを狙うヴェローナが圧力を強め、1点リードのローマは我慢の時間が続く。時折鋭いカウンターを繰り出し、ルカクらが相手ゴールに迫るも試合を決定づける3点目は奪えず。それでもヴェローナも攻撃を集中した守備で跳ね返し続け、2-1で試合を締め括った。デ・ロッシ監督の初陣を白星で飾ったローマはリーグ戦4試合ぶりの白星。対するヴェローナは連勝を逃した。

 次節、ローマは29日にアウェイでサレルニターナと、ヴェローナは28日にホームでフロジノーネと対戦する。

【スコア】
ローマ 2-1 ヴェローナ

【得点者】
1-0 19分 ロメル・ルカク(ローマ)
2-0 25分 ロレンツォ・ペッレグリーニ(ローマ)
2-1 76分 マイケル・フォロルンショ(ヴェローナ)

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