元世界1位が逆襲の首位浮上 リディア・コ復活へ「コツコツ改善すれば」

<ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ 2日目◇19日◇レイクノナG&CC(米フロリダ州)◇6608ヤード・パー72>

大不振に陥った2023年シーズンからカムバックを期す元世界ランキング1位のリディア・コ(ニュージーランド)が、笑顔で開幕戦2日目を終えた。難コンディションに見舞われながら、1イーグル・3バーディの「67」をマーク。トータル8アンダーまで伸ばし、古江彩佳とともに首位に立った。
9番パー5では3番ウッドの2打目をピンそば3メートルにつけてイーグルを奪取。持ち味だったショットが回復し、22年最終戦以来の米ツアー優勝に近づいている。

昨年2月にはサウジアラビアで開催された欧州ツアーの高額賞金大会で優勝。順調なスタートを切ったかに見えたが、主戦場の米国女子ツアーでは自身初戦のトップ10以降は調子を極端に落とした。10月の韓国開催大会で3位に入り復調気配を感じさせると、12月のツアー外ペア戦ではジェイソン・デイ(オーストラリア)と組んで“復活優勝”。新コーチとともに進めている新スイングに手応えをつかみ、今季初戦を迎えた。

「今やっていることを続けて、悪い部分を消し去っていく。コツコツ毎日、毎週、毎月と改善していくことで正しい方向に向かう」と、気持ちも技術も整理できている。

天才少女とうたわれたアマチュア時代からプロツアーで優勝を重ね、順調にキャリアを積んできたが17年以降はスランプに陥った。それでも21年に復活優勝を遂げると、22年は年間3勝をマーク。完全復活かと思われた矢先に再び泥沼にはまりかけたが、新年早々から光が見えてきた。

「私は難しく考えてしまうことがあるから、シンプルにいこうと思っている」。自分を見つめ直し、すべてを整理して迎えた一戦。加えて今回の会場はホームコースで自宅も至近距離だ。「近いからといって、油断して目覚ましをセットし忘れて寝坊しないように」と冗談も飛び出すほどの明るいムードで、残り2日間に向かう。

昨年はポイントランキングも100位に終わるなど、最終戦出場も逃した。それでも前を向き臨んだ新シーズン。「私は周りの人から励ましてもらえるのでラッキー」と、結果で恩返しを目指していく。

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