<山崎賢人&柳俊太郎「ゴールデンカムイ」インタビュー>互いの信頼から成立したアクションシーン 実写化作品に出演する意義とは

【モデルプレス=2024/01/19】人気マンガ「ゴールデンカムイ」実写化決定が発表されてから約2年。俳優の山崎賢人(やまざき・けんと/29※「崎」は正式には「たつさき」)を主演に、映画「ゴールデンカムイ」が、19日にいよいよ公開を迎える。モデルプレスでは、主演の山崎、山崎の敵対関係にあたるキャラクターを演じる俳優の柳俊太郎(やなぎ・しゅんたろう/32※「柳」は正式には旧漢字)にインタビューし、公私ともに親交の深い2人だからこそ成立したアクション秘話や人気原作の実写化に対する想いを聞いた。

【写真】山崎賢人&柳俊太郎、“イケメン”撮り下ろしショット多数

◆山崎賢人主演「ゴールデンカムイ」

明治末期、日露戦争終結直後の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡る一攫千金ミステリーと、厳しい大自然の中で、一癖も二癖もある魅力的なキャラクターたちによって繰り広げられる、サバイバル・バトルアクションがファンを魅了する野田サトルによるコミック「ゴールデンカムイ」は、「マンガ大賞2016 大賞」(2016)、「手塚治虫文化賞 マンガ大賞」(2018)、「第51回日本漫画家協会賞 大賞」(2022)など、多くの賞を受賞。

歴史ロマン、狩猟、グルメ、アイヌ民族文化など様々な要素が丁寧に織り込まれた比類ない作品として熱烈な支持を獲得。連載が終了した今も、幅広く人気を獲得し続けている唯一無二のエンターテイメント大作となっている。

山崎は主人公の元陸軍兵・杉元佐一を、柳は第七師団一等卒、双子の軍人・二階堂浩平/洋平役を一人二役で演じる。

◆山崎賢人&柳俊太郎「ゴールデンカムイ」出演の心境・人気原作実写化への想い

― まずは出演が決まったときの心境を教えてください。

山崎:僕はお話をいただいてから漫画を読んだのですが、めちゃくちゃ面白かったです!杉元役の目線で読んでいたので、彼のことも大好きになりました。プロデューサーの松橋(松橋真三)さんは、映画「キングダム」でもご一緒していますが、“不死身の杉元”と呼ばれるほどの生命力があって強くて心優しい性格という杉元は、信(※山崎が演じる『キングダム』の主人公)とは系統が違う男性なので、今まで一緒に作品を作ってきた松橋さんから信頼して任せていただけたんだというやりがいがありましたし、自分自身の成長も見せたかったので、いろいろな想いを胸に挑むことができました。

― お話にもあった「キングダム」をはじめ、これまで多数の実写化作品に出演されていますが、今回も人気作なだけにプレッシャーを感じることはなかったですか?

山崎:いい意味のプレッシャーだけを取り入れようと思いました。今では実写化作品がたくさんあってどれも話題になっていますし、いろいろな意見をいただけるのはそれだけ人気作をやらせていただけているということなんですよね。だからより注目されているのかもしれませんが、自分が面白いと思える作品に出演できているのはすごく意味がありますし、幸せです。

― 柳さんはいかがですか?

柳:元々原作がすごく好きだったので素直に嬉しかったです。二階堂はインパクトのある奇妙な役なので、原作をモデルにリスペクトを持ちつつも、自分がやりたいように動けそうだなと思いました。自分はどう演じるのか、役作りの幅が広そうだなという楽しみがあり、モチベーションがすごく上がりました。

― 原作を読んだときの二階堂の印象は?

柳:イカれているし怖いですが、どこか可愛げがあるんですよね。フィギュアにしたくなるようなフィット感がすごく好きです。

◆それぞれが体現したキャラクター“らしさ”

― 演じている中で役の“らしさ”を出せたところや個人的にうまく撮れたと思う場面はありますか?

柳:原作でストーリーを知っているので、今作では描かれない部分も含め、二階堂のイカれ具合を入れたいと思っていました。二階堂だけではなく、全員個性が強いのでキャラクターそれぞれに“らしい”ポイントがあると思っています。その中で、二階堂らしさと言うと、急に子供っぽくなったり赤ちゃんみたいになるところがあって、そんな可愛い一面を垣間見せたいと考えながら演じました。

山崎:兄弟愛が泣けるよね。

柳:泣ける泣ける。

山崎:劇中で何度も「俺は不死身の杉元だ!」というセリフが出てくるのですが、それぞれのシチュエーションに合ったニュアンスで言うことができて、自分の中でやりがいを感じられて面白かったです。基本的には自分を鼓舞する意味で言っていますが、多分それを言うことによって、本当に不死身になっていくような、言霊のような力がある気がするんです。杉元の前には人間だけでなく、得体の知れないヒグマも出てくるのですが、ヒグマと戦ったときの言い方と二階堂兄弟と戦っているときの言い方だと全然違うニュアンスなんじゃないかなと考えました。二階堂に対しては「自分の方が完全に強い」と自分より格下として見ているのに対し、ヒグマには少し恐れている気持ちも感じられるような発声に変えています。こうやっていろいろな言い方が発見できたので面白かったです。

◆山崎賢人&柳俊太郎、二人だからこそ成立したアクションシーン

― お二人はこれまでも様々な作品で共演していますが、今回は敵同士として対峙するシーンが印象的でした。共演シーンを振り返り、お互いに演じている姿を観ていかがでしたか?

柳:ここまでがっつり二人で芝居するのは意外と今回が初めてなんです。(山崎を)ずっと傍で見ていましたが、熱が上がると遠慮してしまったり逆に上がりすぎて危ないこともあったりしますが、いざ実際にアクションで対峙したとき、いい具合にちゃんと距離感を保てましたし話し合うこともできました。あとは、初めての人だったら「後で怒られるかも…」と多少遠慮してしまいますが、「賢人ならちょっと痛くてもいいかな」と思いっきりできました(笑)。もちろん賢人がこれまで積み重ねてきたものは大きいので、その技量で上手くやってくれる分、僕は結構好き勝手にやらせていただきました。

山崎:(柳の話に笑いながら)一緒に作っているものなので信頼関係がある方が絶対いいと思うんです。特にアクションならより安全にクオリティの高いシーンが撮れると思うので、そういった意味でも柳くんとは元々関係性があったので安心してできました。遠慮なしで思いっきりできたのですごく気持ち良かったです。

山崎&柳:気持ち良かった(笑)。

― ありがとうございました。

◆こぼれ話

山崎と柳が横並びに席に座ると、机に置いてあった雑誌を見ながら2人の会話が止まらず、その仲睦まじい様子に周囲も自然と和やかな雰囲気に。インタビュー中お互いが話している際は相手の顔を見て真剣に話を聞きつつもふと笑みをこぼしたり、相槌を打ったりとナチュラルな掛け合いが見えた。その後の2ショット撮影では、顔を見合わせるようお願いすると、2人は即座に対応してくれるもお互いの目が合い思わず照れ笑い。山崎が柳に「髭結構伸びたね」と話しかけては、そのままマイペースに会話が繰り広げられる様子からは、いち人気俳優でありながらも等身大で気の知れた男友達同士のような印象がうかがえ、2人がインタビューで口にしていた互いへの信頼関係が垣間見える瞬間だった。(modelpress編集部)

◆山崎賢人(やまざき・けんと)プロフィール

1994年9月7日生まれ、東京都出身。2010年、俳優デビュー。2016年、「ヒロイン失格」「orange」などの話題作に次々と出演し、第39回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞。2018年には、「トドメの接吻」で連続ドラマ初主演を果たし、2019年には中国エンタメアワードIQYIでアジアベスト俳優賞を受賞し、海外からの注目も。これまでの主な主演作にはドラマ「トドメの接吻」「グッド・ドクター」「アトムの童」、Netflixオリジナルドラマ「今際の国のアリス」シリーズ、映画「劇場」「キングダム」シリーズ「夏への扉 −キミのいる未来へ−」など。4月19日には「陰陽師0」の公開を控えている。

◆柳俊太郎(やなぎ・しゅんたろう)プロフィール

1991年5月16日生まれ、宮城県出身。パリコレクション『FACETASM』『LOUIS VUITTON』コレクションなど多数のコレクションにも参加。これまでの主な出演作にはドラマ「アトムの童」「ハレーションラブ」「けむたい姉とずるい妹」「どうする家康」、Netflixオリジナルドラマ「今際の国のアリス」、映画「ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~」「僕の名前はルシアン」など。現在はドラマ「夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2」に出演中。5月には映画「バジーノイズ」の公開を控える。

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