千葉から秩父まで!? 埼玉が熱望「東西横断道路」の今 ぶつ切りの“越谷から東”がつながる日は

埼玉県の越谷から千葉県野田市に通じる新たな道路の整備が進んでいます。細切れに開通し、ところどころで途切れていた立派な道路がひとつにつながると、まさに埼玉を横断する道路になります。

埼玉の“東西軸”さらに東へ

 埼玉県の外環道(国道298号)より北、国道16号より南の区間で、県の東西を横断する幹線道路が国道463号です。越谷市の国道4号を起点に入間市までを結んでおり、現道のほかに「越谷浦和バイパス」「浦和所沢バイパス」「所沢入間バイパス」があり、それぞれでほぼ4車線の道路を構成しています。  この国道463号からさらに東へ、埼玉・千葉県境をまたぐ江戸川の「野田橋」まで4車線道路をつなげる事業が進んでいます。

 路線名は「浦和野田線」。越谷浦和バイパスの起点である国道4号との接続点(越谷市)から野田橋西詰(松伏町)まで8.3kmのうち、越谷市内の2.5kmと松伏町内の1.9kmは開通済みです。このエリアでは元荒川、大落古利根川、中川といった河川が流れていますが、いずれも川に阻まれた箇所が途切れている状態のため、1本の道路として認識しづらいところでしょう。 国道4号から東武線 北越谷駅付近に至る「元荒川工区」は2022年に事業化。この区間は蛇行する元荒川の南岸に道路をつくり、東武線の高架で途切れている開通済み区間へつなげる計画です。越谷市・松伏町境の大落古利根川をまたぐ区間も事業化されています。 また、中川の前後、松伏町田島から野田橋までは、中川の西岸区間が先行開通する予定となっています。というのも、南の越谷レイクタウン方面から国道4号のバイパス「東埼玉道路」を中川の西岸沿いにから延伸させる工事が進んでいて、浦和野田線がそのアクセス道路となる予定だからです。 この「東埼玉道路」の浦和野田線までの区間は2025年度の開通が予定されており、交差予定地点では、広大な農地のなかに両方の路線の路盤ができてきています。将来的に大きな交差点ができるとは、にわかに信じがたいほど、今はのどかな光景が広がっています。 このように周辺では2つの新道路で交通量が大きく増大すると予測されていますが、千葉県側はどうなるのでしょうか。埼玉・千葉両県の自治体は2023年11月、野田橋の架け替えと浦和野田線の4車線化は“急務”であるとして千葉県知事に要望しています。埼玉東部、千葉北西部が今後大きく変わっていく可能性もあります。 ちなみに、国道463号の西端は、入間から秩父に通じる国道299号に直結しています。千葉県から越谷、さいたま、所沢、入間、そして秩父に至る埼玉横断道路ができるのも、そう遠くはないかもしれません。

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