驚愕形状の「三角翼」機、ついに”魔改造”開始! 旅客機「MD-90」がベース…どう変わる?

実機はどんなルックスになるんでしょうね!

まもなく「異形の主翼」取り付けへ

 アメリカの航空機メーカー、ボーイングとNASA(アメリカ航空宇宙局)が2028年の飛行試験開始を目指し開発を進めている、「遷音速トラス ブレース翼機」(Transonic Truss-Braced Wing)と呼ばれるユニークな主翼を設置した実証機「X-66A」。ボーイングは、この機の改修作業が開始されたと2024年1月に発表し、公式サイト上でその作業の様子を公開しています。

 X-66Aに装備される「トラス・ブレース翼」は、胴体の大きさからすると非常に長く、なおかつ極めて薄いのが特徴です。その主翼の下には、胴体下部から主翼中盤にかけて斜めに別の翼が取り付けられており、支柱のように主翼を下から支えています。「トラス(三角)」の名前は、この翼型が機体前方・後方から見ると、三角形に見えるためです。 NASAによると、この翼型にすることで空気抵抗を限りなく減らし、従来よりはるかに燃料効率の良い航空機の開発が期待できるとのこと。実証機は、現在実用化されている単通路(通路が1本)航空機と比較し、燃料消費と二酸化炭素排出量を最大30%削減することを目標としています。 X-66Aのベース機となるのは、単通路旅客機の「マクダネル・ダグラスMD-90」で、翼やエンジンの付け替え、胴体の短縮などが改修作業に組み込まれています。ボーイングによると、すでにエンジンの取り外しなどは完了しており、今後ほどなくして、MD-90の主翼が取り外され、この実証機の“キモ”となる「トラス・ブレース翼」が取り付けられる予定とのことです。

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