「ユーロファイター引き渡しOK!」ドイツが態度を豹変 サウジ輸出 「当面禁止」から一転した理由とは?

ようやく進展へ?

ドイツがついに方針転換か?

 ドイツがサウジアラビアへの、ユーロファイター「タイフーン」戦闘機の売却への反対を取り下げる可能性があることが2024年1月8日にイギリスやドイツメディアで報じられました。

 サウジアラビア空軍は現在、72機のユーロファイターを配備していますが、2018年にイギリスのBAEシステムズから追加で最大48機の購入をする署名をしていました。しかし、ユーロファイターはイギリス、ドイツ、イタリア、スペインで共同開発された戦闘機であるため、イギリス以外の承認も必要となっています。 この件に関してドイツ政府はサウジアラビアが隣国であるイエメンの反政府組織であるフーシ派を攻撃するために、内戦に2015年から介入していることと、2018年10月2日に発生したサウジアラビアのジャーナリストであるジャマル・カショギ氏がトルコの同国大使館内で殺害されたとみられる事件を理由として、売却を許可しない立場を取っており、イギリス政府はBAEシステムズ雇用の問題などもあるため、再三に渡り許可を求めていました。 しかし、この無期限保留に関して、2024年1月7日にイスラエルを訪問中だったドイツのアナレーナ・バーボック外相が「ドイツ政府がサウジアラビア向けユーロファイターの増産を検討するイギリスに反対することはない」と述べたことで、大きく進展する可能性を見せています。 こうした発言に至った経緯としては、2023年10月から始まった、ガザ地区を実効支配するハマスによるイスラエル攻撃以降の、中東地域の急速な情勢変化が影響しているようです。 現状、イスラエルのほか紅海を航行する各国の商船を狙っているフーシ派や、それを支援するイランをけん制する役割をサウジアラビアは担っており、バーボック外相はサウジアラビアにユーロファイターを提供すれば、「重要な貢献ができるだろう」とも述べました。

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