冬は「エンジンオイルに注意」なぜ? そもそもなぜ交換すべき? “クルマの血液”寒さの悪影響とは

エンジンオイルは定期的に交換が必要ですが、特に冬場には、オイルに注意した方がいいともいわれ、年末年始は交換依頼が集中するというカー用品店などもあります。いったいなぜなのでしょうか。

冬のバッテリー上がりにも関係?

 クルマのエンジンオイルは、エンジンが心臓ならば、その血液にたとえられるほど様々な役割を果たしており、定期的な交換が必要とされます。その頻度は車種によっても乗り方によっても異なりますが、冬場、特に年末年始は交換依頼が集中するというカー用品店などもあります。いったいなぜなのでしょうか。

 エンジンオイルは温度によって粘度が変化します。JAF(日本自動車連盟)によると、気温が低くなるとオイルの流動性が失われ、硬くなることで、エンジンの始動性が悪くなる場合もあるとのことです。 このような状態が続くとバッテリーにも負荷をかけ続けることとなり、冬場に多いバッテリー関連のトラブルにも合う可能性が高まります。特に都市部から寒冷地に出かけるような場合は、注意が必要です。 オイルの粘度も性能により複数の種類があり、各製品には数字でオイル粘度の規格が記載されています。その数字の次に「W」とあるのは「Winter」つまり冬用を表し、その前の数字が小さいほど、寒さに強いエンジンオイルとなります。 例えば10Wはマイナス20度、5Wはマイナス30度の外気温でも粘性を保つことができます。そのため、寒冷地に出かけるなら10Wより数字の小さいものを選んでおくと、エンジンへの負荷も軽減されるそうです。 とはいえ、あるカー用品店によると、昔はエンジンオイルを季節が変わるごとに交換していたものの、現在のエンジンオイルは添加剤の進歩により、頻繁に都市部から寒冷地に行くなど事情がなければ1年を通して十分に機能してくれるといいます。 ただ、エンジンオイルを常に良い状態にしておかないと、十分な量のオイルが行き渡らず、エンジンの可動部や回転部が思うように動かなくなる恐れもあります。すぐに故障とはならないものの、オイルが本来保護しているパーツに負荷がかかるため、エンジンからの異音、動作不良、燃費の悪化などにつながることがあります。

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