世界ランキングのポイントシステムに2つの変更 PGAツアーの格上げ大会にも影響

オフィシャルワールドゴルフランキング(OWGR)は21日、ランキングシステムについて2つの変更を発表した。
第1の変更は「出場選手が80名以下の大会では新しいポイント配分」となること。上位がポイントを多く獲得する一方で、予選カットのない大会では、下位15%の選手はポイント獲得がなくなる。またマッチプレー競技では1回戦で敗退、もしくはプール形式で全敗した選手はポイントの獲得はない。

これは来季米国男子ツアーの高額賞金大会、出場資格が絞られるシグネチャー大会にも影響されるものとなった。8試合が予定されている格上げ大会は、出場選手が70~80名になる。そのうち50位タイまでの予選カットが実施されるのはタイガー・ウッズ(米国)がホストを務める「ジェネシス招待」、「アーノルド・パーマー招待」、「メモリアル・トーナメント」の3大会のみ。開幕戦の「ザ・セントリー」、「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」など5大会は予選落ちがなく、下位15%で終わった選手には世界ランキングポイントが付与されないことになる。

第2の変更は「複数回勝利にボーナスポイントが付与される新システムが導入される」こと。52週間以内の2勝目は60%、3勝目以降は70%のボーナスポイントを獲得する。

ランキングシステムの変更は2022年8月以来。「広範囲な分析に基づき、OWGRをさらに強化し、対象となるすべてのツアー選手を正確に評価するためにこれら2つの変更を決めた」と、OWGR会長のピーター・ドーソン氏はコメントを発表。「ランキングの調整は慎重に検討された上で行われた。この更新がOWGRの将来をよりよいものにすると確信している」とした。

新システムは24年1月1日から実施される。(文・武川玲子=米国在住)

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