ソシエダ、公式戦3連続のスコアレスドロー…フル出場の久保建英は最大の決定機をお膳立て

 ラ・リーガ第18節が21日に行われ、レアル・ソシエダとカディスが対戦した。

 今季のレアル・ソシエダは開幕直後は3戦連続ドローと安定して勝ち点「3」を積み上げられなかったが、徐々に白星を飾れる試合を増やしていき、直近のラ・リーガ5試合では3勝2分と無敗で駆け抜けている。現在ラ・リーガでは6位、チャンピオンズリーグ(CL)でも20シーズンぶりの決勝トーナメント進出を決めており、ここまでのシーズン前半戦は上々の成績と言っていいだろう。年内の最終戦では、カディスの本拠地『ヌエボ・ミランディージャ』に乗り込む。カディスはここまで2勝8分7敗と苦しいシーズンを過ごしているが、スタジアムに駆けつけたファン・サポーターに待望の勝利をもたらし、2023年を笑顔で終えることができるだろうか。

 レアル・ソシエダ所属の久保建英はラ・リーガで5試合連続のスターティングメンバー入り。マルティン・スビメンディ、ミケル・メリーノ、ミケル・オヤルサバルらとともに先発に名を連ねた。一方、カディスはイバン・アレホやルベン・アルカラスらがスタメンに並んでいる。

 試合は序盤にはホームチームがより多くのチャンスを作り出す。18分、敵陣右サイドで前を向いたイサ・カルセレンがアーリークロスを蹴り込む。ニアサイドでクリス・ラモスが触ったボールはイゴール・スベルディアの頭に当たってゴール方向へ向かい、あわやオウンゴールかと思われたが、ここはGKアレックス・レミロが素晴らしい反応を見せてボールを弾き出した。

 続く22分にもカディスに決定機が到来。レアル・ソシエダ最終ラインからのビルドアップに対して、カディスは前線から人数をかけて捕まえに行く。メリーノのバックパスが乱れると、ボールはボックス内にいたラモスに渡ったが、GKとの1対1では再びGKレミロが立ちはだかった。

 一方で前半のレアル・ソシエダはなかなか決定機らしいシーンを作り出すことができず、このままスコアレスで45分間が終了。だが、後半に入ると徐々に試合の主導権を握り、ゴールに迫る場面を増やしていく。

 まずは立ち上がりの47分、左からのクロスボールをボックス内で収めたウマル・サディクが、強引なターンから左足を振り抜くも、シュートは枠の外へ。直後の48分にはメリーノからのスルーパスでペナルティエリア右のスペースへ侵入したブライス・メンデスが中央へ折り返すが、ここは相手にクリアされてボールは通らない。

 レアル・ソシエダは徐々に流れを引き寄せると、59分に久保がこの日最大の決定機を演出。ペナルティエリア右のスペースでボールを受けると、左足に持ち替えてマイナスへの折り返しを狙う。これが飛び込んできたスビメンディの足元にピタリ。ピンポイントのボールからダイレクトでボレーシュートを放ったが、ここはクロスバーに嫌われた。

 最大のチャンスを逃したレアル・ソシエダはその後なかなかゴールを脅かすことができず。反対にカディスは78分、敵陣左サイドで前を向いたルーカス・ピレスがアーリークロスを送ると、飛び込んだラモスが強烈なヘディングシュートを狙ったが、この日再三の好セーブを見せていたGKレミロがゴールを許さなかった。

 試合はこのままタイムアップ。90分間を通してゴールネットが揺れることなく、スコアレスドローで終了した。これでレアル・ソシエダは12日に行われたCLのインテル戦から公式戦3試合をスコアレスドローで終えている。久保はフル出場を果たしたものの、2試合ぶりのゴールでチームに勝利を呼び込むことはできなかった。一方、カディスも直近はドローが多く、ラ・リーガでは5試合連続の引き分けとなった。

 これで2023年内のラ・リーガは全日程が終了。次節は年明けの開催となり、レアル・ソシエダは1月2日にホームでアラベスと、カディスは3日に敵地でグラナダと、それぞれ対戦する。

【スコア】
カディス 0-0 レアル・ソシエダ

【得点者】
なし

externallink関連リンク

●バルサ、最下位アルメリアに苦戦も…“主将”S・ロベルトの2発で勝ち越し、公式戦4戦ぶり白星●10人のアトレティコ、ホーム戦連勝記録が「20」でストップ…撃ち合いの末にヘタフェとドロー●MOMは今季10度目! ベティスで充実の日々を過ごすイスコ「僕に“人生”を与えてくれた」●ペドリが再び負傷離脱…今節アルメリア戦を含む2023年最後の2試合を欠場か●マンU、アントニーの代役として久保建英の獲得を画策? 今季すでにスカウトを7回派遣して視察
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)