ラ・リーガ第18節が20日に行われ、バルセロナとアルメリアが対戦した。
12月3日に行われたラ・リーガ第15節アトレティコ・マドリード戦を1－0で制して以降、バルセロナはチャンピオンズリーグ（CL）も含めた直近の公式戦3試合で1分2敗と未勝利が続いている。年内最後の公式戦を勝って終わらせるべく、ホームにアルメリアを迎えた。アルメリアは開幕からここまで5分12敗と白星から遠ざかっているが、調子を崩しているバルセロナ相手に今季初勝利を飾ることができるだろうか。
バルセロナはイルカイ・ギュンドアン、ジョアン・フェリックス、ロベルト・レヴァンドフスキと、負傷者を抱えながらも豪華な面々がスターティングメンバーに並んだ。一方のアルメリアはセルヒオ・アリバスやアレハンドロ・ポソらが先発に名を連ねている。
試合は立ち上がりからバルセロナが主導権を握り、11分にはペナルティエリア手前でクリアボールを拾ったジョアン・カンセロが左足で強烈なミドルシュートを放つ。ここはGKルイス・マキシミアーノの正面となったが、33分にはスコアを動かすことに成功。右コーナーキックを獲得すると、ギュンドアンが右足でアウトスイングのボールを蹴り込む。ボックス内で競り勝ったロナルド・アラウホが頭で合わせると、強烈なヘディングシュートはGKマキシミアーノに弾かれたが、こぼれ球をハフィーニャが押し込む。セットプレーでバルセロナが先手を取った。
直後の39分にはハイプレスでボールを奪い返したところから、レヴァンドフスキに決定機が到来したが、切り返しから左足で狙った一撃はGKマキシミアーノにセーブされる。追加点のチャンスを逃すと、前半も終盤に差し掛かった41分にはアルメリアが反撃へ。敵陣中央でアラウホの対応が中途半端になったところにアリバスが反応。スルーパスを送ると、抜け出したレオ・バチストンが飛び出してきたGKイニャキ・ペーニャの位置を見てループシュートを沈めた。1度はオフサイドと判定されたものの、VAR（ビデオ・アシスタント・レフェリー）を経て判定が変更。得点が認められ、1－1でハーフタイムに突入した。
後半に入ってもバルセロナがチャンスの数を増やしたが、GKマキシミリアーノの好セーブにも阻まれて追加点を挙げることができない。それでも60分、ハフィーニャの蹴った左コーナーキックから、ニアサイドに飛び込んだセルジ・ロベルトがヘディングシュートを叩き込む。再びセットプレーからバルセロナが得点を記録した。
勝ち越しに成功したバルセロナだったが、71分には守備陣に連携ミスが発生。アルメリアが敵陣右サイドでフリーキックを獲得すると、アリバスが左足でクロスボールを供給。飛び出してきたGKペーニャが難なく処理するかに思われたが、アラウホと重なったことによりまさかのファンブル。この隙をエドガル・ゴンサレスが逃さず、無人のゴールに流し込む。アルメリアが再度同点に追い付いた。
試合はこのまま終盤に突入。白星から見放されているホームチームにとっては非常に嫌なムードが漂ったが、この日のバルセロナはこのままでは終わらなかった。83分、敵陣右サイドのスペースでボールを引き出したギュンドアンが中央へ繋ぐと、レヴァンドフスキは少し後ろの方向へボールを止めながら、体勢を整えて背後のスペースへ浮き球のボールを送る。抜け出したS・ロベルトがファーストタッチからGKとの1対1を確実に仕留めた。キャプテンの大仕事で、バルセロナが再びアルメリアの前に出た。
終盤にはセットプレーからピンチを迎えた場面もあったが、GKペーニャの好セーブもあってこれ以上の失点を許さず、試合はこのままタイムアップ。バルセロナが公式戦4試合ぶりの白星を飾った。
ラ・リーガはここから束の間のウインターブレイクに突入する。バルセロナは22日にアメリカで開催されるクラブ・アメリカとの親善試合をもって2023年の活動が終了。次節のラ・リーガは1月4日に行われ、バルセロナはラス・パルマスと、アルメリアはオサスナと、ともに敵地で対戦する。
【スコア】
バルセロナ 3－2 アルメリア
【得点者】
1－0 33分 ハフィーニャ（バルセロナ）
1－1 41分 レオ・バチストン（アルメリア）
2－1 60分 セルジ・ロベルト（バルセロナ）
2－2 71分 エドガル・ゴンサレス（アルメリア）
3－2 83分 セルジ・ロベルト（バルセロナ）
関連リンク
コメント一覧