「強くなったと確信している」…ハフェルツが語るアーセナル加入当初の苦悩と“覚醒”の契機

 アーセナルに所属するドイツ代表FWカイ・ハフェルツが、苦戦した加入当初を振り返った。18日、ドイツメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。

 ハフェルツは今夏にチェルシーから推定6500万ポンド(約120億円)の移籍金でアーセナルへ加入した。チェルシーではセンタフォワード(CF)を務めることが多かったものの、ミケル・アルテタ監督はレヴァークーゼンへ移籍したスイス代表MFグラニト・ジャカの“後釜”として、24歳のドイツ代表戦士を左インサイドハーフで起用。開幕直後はなかなか得点に絡むプレーを見せることができず、移籍金の高さも相まってか多くの批判に晒された。

 しかし、徐々にアルテタ監督の戦術に適応すると、現地時間11月25日に行われたプレミアリーグ第13節ブレントフォード戦で途中出場から値千金の決勝ゴールをマーク。その後も躍動感あるパフォーマンスが続いており、リーグ戦では直近5試合で3ゴールを挙げるなど好調を維持している。11月にはファン投票によるクラブ月間MVP(最優秀選手賞)を受賞。プレミアリーグ首位を走るチームにおいて、その存在感は日に日に増している印象だ。

 困難な時期を乗り越え、新天地アーセナルで輝きを放ち始めたハフェルツ。「サッカー選手であれば、誰もが自分を称賛し、誰もが自分の名前を叫び、誰もが自分を偉大だと思ってくれている時は居心地が良いだろう。もちろん、僕もその方が楽だろうと思うよ。でも、現実がそうではないことも理解している。ある週末には英雄になり、次の週末に愚か者になることだってあるんだ」と前置きしつつ、加入当初の苦悩や現在の心境を次のように明かしている。

「もちろん、加入当初は僕にとってベストな時期ではなかったし、自分に自信が持てなくなることもあった。でも、今は自分が強くなったと確信しているし、どん底から抜け出すことができると信じているよ。とにかく、すべての人々を喜ばせることはできないんだ。好かれることもあれば、嫌われることもある。僕の周りにいる人々が、僕と一緒にいて幸せであれば、それで十分なんだ」

 また、「僕がうまく適応できるようにみんなが時間を与えてくれていることは、最初から明確だったんだ。それで気分も良くなったよ。悪い試合が続いてもコーチが『すべてが順調だ。やがて何かカチッと音がして、その瞬間がやってくるよ』と言ってくれた。そして、正にその瞬間が来たんだ」と語り、スタッフやチームメイトのサポートが復調のきっかけとなったことを強調した。

 アーセナル加入が決定した際、アルテタ監督はハフェルツについて「多才な才能があり、知的な選手だ。彼は我々の中盤に多大な力と多様性をもたらしてくれるだろう」と口にしていた。当初は獲得が疑問視されることもあったものの、直近の活躍を踏まえると、若きスペイン人指揮官が並々ならぬ期待を寄せていたことも頷ける。“覚醒”の兆しを見せるハフェルツの今後の活躍にも注目だ。

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