MOMは今季10度目! ベティスで充実の日々を過ごすイスコ「僕に“人生”を与えてくれた」

 ラ・リーガ第17節が17日に行われ、ベティスとレアル・ソシエダの一戦はスコアレスドローで終了した。試合後、ベティスに所属している元スペイン代表MFイスコが『モビスタール』のインタビューにて試合、そしてベティスで過ごすここまでのシーズンを振り返った。

 レアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英もフル出場した一戦は、両チーム悪くないシーンを複数作りながらもスコアレスドローでタイムアップを迎えた。イスコは41分、敵陣左サイドでパスを受けて前を向くと、ロングパスでスペイン人FWアジョセ・ペレスのポスト直撃シュートをお膳立て。その他のシーンでもベティス攻撃陣を彩る“魔術師”となり、90分間を通して存在感を放った。ラ・リーガが選ぶ同試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)にも選出されている。

 試合を振り返ったイスコは「ゴールネットこそ揺れることはなかったけど、試合は非常に魅力的なものだったと思う。お互いに力は拮抗していた」と感想を述べている。ベティスの目線から「明確に決定機は作り出せていた。前半にアジョセのシュートがポストに嫌われたりもしたし、アサネ(・ディアオ)にもGKと1対1のチャンスがあったしね」と語っただけでなく、レアル・ソシエダについても「相手は2つか3つのゴールが取り消しになったよね」と触れ、「内容を踏まえると平等な1ポイントだったんじゃないかな」と主張した。

 この試合の3日前には、ヨーロッパリーグ(EL)・グループC第6節(最終節)でレンジャーズに2-3で敗れていたベティス。最終順位は3位でヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)に回ることとなり、ELの決勝トーナメント進出を逃していた。レンジャーズ戦について、イスコは「挫折を味わった難しい1日だった」と表現。それでも、中2日で迎えたレアル・ソシエダ戦では「僕らは屈辱的な気持ちに打ち勝つことができた」と話しており、今後に向けて「僕らのパフォーマンスを見せることを続けていくしかない。他に道はないのだから」と意気込んだ。

 一方で、レアル・ソシエダ戦でイエローカードを貰ったイスコは、累積警告により次節のジローナ戦が出場停止に。本拠地『ベニート・ビジャマリン』で行われる2023年のラストゲームを欠場することが決まった。イスコは「ホームで行われる今年最後の試合に出られないのは残念だよ」と肩を落としている。

 次節が出場停止となることにより、イスコの2023年は他のチームメイトよりも一足先に幕を閉じることとなった。今季開幕からここまでを振り返ると、イスコにとって幸せな日々であったことに疑いの余地はない。2022年夏にレアル・マドリードを退団してから、セビージャでは不遇の半年間を過ごし、昨季後半戦は無所属という屈辱も味わった。それでも、今夏に加入したベティスでは輝きを取り戻し、ここまで公式戦23試合のピッチに立って3ゴール4アシストを記録。通算10度もラ・リーガの公式MOMを受賞している。

 ベティス加入からの日々を振り返ったイスコは、その充実度を次のような言葉で表現し、2024年に向けての意気込みを口にした。

「僕はここでの時間を何よりも楽しめている。ベティスは僕に“人生”を与えてくれたんだ。残念ながら最終戦には出られないが、この先も今シーズンはたくさんの試合が残っている。もっとより良いシーズンにできるはずだ。個人としてもチームとしても、もちろん改善点はある。だが、全般的に今季のチームはうまくいっているよ」

【ハイライト動画】久保建英も出場!レアル・ソシエダvsベティス

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