アーセナルやマンCが関心も…評価急上昇の左SBの去就のカギ握るのはレアル・マドリード

 欧州ビッグクラブが関心を寄せるジローナの左SBミゲル・グティエレスだが、同選手の去就は50パーセントの保有権を有しているレアル・マドリード次第のようだ。11日、スペイン紙『アス』が報じている。

 今冬の移籍市場での“主役候補”は、ラ・リーガ第16節終了時点で首位のジローナにいる。10日に行われたラ・リーガ第16節バルセロナ戦でゴラッソを決め、4-2の勝利を収めた同試合のMVPを受賞したミゲル・グティエレス。昨夏に加入したマドリード出身の22歳は、ミチェル監督が志向するポジショナルプレーへの適応能力の高さを見せるなど、今やモダンな左SBの代表格になりつつある。すでに、アーセナル、バイエルン、そしてマンチェスター・シティも目を光らせており、今冬での獲得に乗り出す可能性も否定できないという。

 そんなグティエレスの去就のカギを握るのは、レアル・マドリードだ。昨夏に、スター擁する“銀河系軍団”のトップチームに定着できなかったカンテラーノは、ジローナへの移籍を決断したのだが、この際にレアル・マドリードは“とある条件”を課した。『アス』によると、絶対的な支配権を手中に収めたかったクラブは、同選手の権利の50パーセントを400万ユーロ(約6億2000万円)で売却するにとどめ、買い戻しの権利を手元に残したとのこと。そのため、契約解除条項が4000万ユーロ(約63億円)に設定されているところ、レアル・マドリードに復帰する場合は5分の1の800万ユーロ(約13億円)で成立すると指摘している。ただし、この条項を発動できるのは来夏からである。

 また、ジローナがグティエレスを他クラブに売却する場合は、レアル・マドリードの承認と、契約解除金の半分にあたる2000万ユーロ(約31億円)を納める必要があるという。これは、今夏にラージョ・バジェカーノからレアル・マドリードに復帰したDFフラン・ガルシアと同様のケースだ。実際にフラン・ガルシアに対しては、レヴァークーゼンが獲得に本腰を入れていたものの、保有権の50パーセントを有していたレアル・マドリードが優先的に交渉を取りまとめ、復帰を実現させている。

 なおレアル・マドリードは、かねてよりDFアルフォンソ・ディヴィスへの関心も噂されているが、クラブの希望次第では“2枚獲り”もあり得るかもしれないと併せて伝えている。

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