「ウクライナには供与しない」装甲車100台提供に大統領が拒否権発動 その顛末とは

ごもっとな理由?

その車両は本当に旧式なのか?

 ブルガリアのルメン・ラデフ大統領は2023年12月4日、ウクライナへのBTR-60装輪装甲車100台の供与に関して拒否権を発動しました。

 BTR-60装輪装甲車はブルガリア陸軍で40年以上に渡り使用されていた旧ソ連の車両になります。長くブルガリア内務省が保管していたものを、ロシアによる侵攻が続くウクライナへ供与する目的で、2023年11月13日にキーウで無償提供に関する協定が調印されていました。 拒否の理由に関して、ブルガリア共和国大統領府は「議会が供与の具体的な内容を十分に理解していないため、供与される装備が旧式のものであるかどうかを客観的に評価することができない」としています。 同国の国境警備隊は現在、必要な装備が十分ではなく、2024年度の予算に草案に装甲車や装輪装甲車の調達するという明記もなかったことから、ラデフ大統領は同車両を国境警備隊の装備として転用するべきであると見解を述べたようです。 BTR-60は車体後部に水上推進用のウォータージェットを装備し、地上だけではなく水上航行も可能な装輪装甲車です。 なお、この拒否権は現地時間の12月8日時点には議会で否決され無効となっており、12月12日現在は供与の協定は維持されています。※一部修正しました(12月12日10時21分)。

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