「支払いまだですか!?」哨戒機の導入で「我慢の限界」納入見合わせへ 金欠が外交問題に発展!? 南米

未払いはいかんでしょ…。

12月現在まで支払いなしのため延期!

 ノルウェー政府がアルゼンチン海軍向けに用意していた、哨戒機のP-3「オライオン」引き渡しを見合わせていることが2023年12月5日、アルゼンチンメディアの報道で明らかとなりました。

 ノルウェーはP-3を4機保有していましたが、新型機のP-8に機種転換する形で2023年10月17日にP-3を退役させました。アルゼンチン海軍はこの機体を購入し、老朽化したP-3Bと転換する予定になっており、予定通りに行けば、2023年12月初旬には最初の1機がアルゼンチンに届くことになっていました。 しかし、現地の報道によると、アルゼンチン政府は取得契約に署名したにもかかわらず、現在に至る支払いが行われていないとのことで、ノルウェー当局はこの事態が解決するまで、引き渡さないとしているようです。アルゼンチン政府は4機分の費用約6000万ドル(約90億円)を分割でノルウェー政府に支払う予定でした。 なお、引き渡し予定だった機体に関してはアメリカのアリゾナ州にある空軍基地に置かれているとのことです。 アルゼンチンは11月19日の決選投票でハビエル・ミレイ氏が大統領に選出され政権交代が起きています。同機の契約に関して前政権が行ったものですが、今後どのような措置を取るのかはまだ現地でも明らかとなっていないようです。 ただ、同機を購入しない場合P-3Bが使用限界に達すると、稼働するターボプロップ式哨戒機の数はゼロとなってしまいます。

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