漂い始める“奇跡”の予感! 3度目の首位浮上のジローナ指揮官「この瞬間を楽しんでいる」

 ジローナを率いるミチェル監督が、3度目の首位浮上の快哉を叫んだ。10日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 ジローナの白昼夢はまだ覚めない。10日に行われたラ・リーガ第16節で3位バルセロナとの上位対決に臨んだ2位ジローナは、12分にFWアルテム・ドフビクが先制点を挙げると、同点で迎えた40分にDFミケル・グティエレスが追加点。さらにFWバレリー・フェルナンデスとFWクリスティアン・ストゥアーニのゴールで差を広げ、充実した内容とともに4-2の完勝。第14節で首位陥落となったものの、勢いを絶させずに2連勝を達成し、今節引き分けたレアル・マドリードから首位の座を奪い返した。

 まず、歴史的な一夜に酔いしれるミチェル監督は「勝ち点41、思ったよりもずっと早くこの数字に到達したよ。すべてのファンとジローナ県民が幸せになることを願っている。何せ、我々は歴史を作った」と告白。また「選手たちがピッチ上に注いだ魂のおかけで…後退させることができた。これは決して簡単なことではない。選手たちにはとても満足している。バルサを後退させる、本当に別次元のようだ。キャラクターとメンタリティを備えるということは、トップを目指して戦うことができるということ。結果よりも選手たちのメンタルに満足」と明かした。

 さらにミチェル監督は、ここまでのパフォーマンスにも言及。スペクタクルなフットボールは世界中のファンを虜にしていると口にした同指揮官は「パフォーマンスには常に満足している。バルサ、マドリー、アトレティコにシーズンを通して、ついていけるかどうかはわからないけどね。本当に歴史を作っているんだ。どんなフットボールファンでも、少しはジローナことを好きになる。我々のファンは世界一幸せであり、そして多くの人が、『こいつらは素晴らしい試合をした』、『とてもいいフットボールをする』と言うだろう」と披瀝。続けて「私はシャビに対して、『全ての試合でキミが受けるようなプレッシャーを、我々は受けていない』と伝えてある。我々は今、ポジティブなメンタリティを持っており、この瞬間を楽しんでいる。リーグ優勝できる立場かは分からないけど、どんなライバルにも勝つことができる状態だ」とメンタリティの重要性を強調した。

 今節での勝利で、改めてこの強さが“フロック”ではないことを証明したジローナ。いよいよ、8年前の“ミラクル・レスター”の再現が現実味を帯び始めているが、ミチェル監督は「第26節の試合で、自分たちの立ち位置が、そして優勝というゴールを目指して戦えるのかがわかるだろう(レスター優勝の分水嶺となったのは第23節〜第26節)。今はまだ先のことだと見ている」と引き合いに出しつつ、「ただ、データ上は予想をはるかに上回る歴史的なシーズンであることを物語っている。それもビッグクラブの不調に伴うリーダーシップではない。今を楽しみつつ、26節で同じ状況になれるかを見てみよう」と思いを巡らせている。

 開幕当初は残留が目標だったジローナが、シーズン折り返しまで3試合を残した時点で、13勝2分1敗で3度目の首位に立った。ベティス、アトレティコ・マドリードとの上位対決を残しているが、確かに今、奇跡の予感が漂い始めた。

【ハイライト】歴史的勝利のジローナ

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