難航極める“ピボーテ探し”だが…バルサ新SDは方針変更? MFスビメンディらの獲得優先度が低下か

 バルセロナの“ピボーテ探し”は難航を極めている。8日付で、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が報じている。

 長年“舵取り役”を担ってきたMFセルヒオ・ブスケツ(現:インテル・マイアミ)なき今、後継者探しが急務のバルセロナ。今夏にジローナから獲得したMFオリオール・ロメウも一定の活躍を見せてはいるが、絶対的な主力には定着していない。そのような訳もあってか、今冬、さらには来夏の移籍市場でもピボーテの補強に動くべく、同ポジションにおける実力者の動向に注視していることが度々報じられている。

 しかしながら、今夏の移籍市場で獲得に熱を上げていたことが取り沙汰されていた3選手からは、バルセロナが手を引き始めているようだ。『ムンド・デポルティーボ』によると、MFギド・ロドリゲス(ベティス)、MFジョシュア・キミッヒ(バイエルン)、MFマルティン・スビメンディ(レアル・ソシエダ)の獲得優先度が下がっているとのこと。要因としては、新スポーツディレクター(SD)のデコ氏が、“若手選手・野心とタイトルへの渇望を持つ選手”に賭ける方針を打ち出したことにあるという。その点、来夏にフリー獲得が可能だが、足首の手術実施が決定した29歳のG・ロドリゲスや、バイエルンとドイツ代表でタイトルを獲得し、金銭的な要求も決して低くない28歳のキミッヒに対する関心は薄まりつつあると報じている。

 ただ、シャビ監督のお気に入りで、24歳のスビメンディに関しては、少々事情が異なっている。『ムンド・デポルティーボ』は、同選手獲得には3つのマイナス要素があると指摘し、1つ目にレアル・ソシエダが契約解除金として設定する6000万ユーロ(約85億円)を下回るオファーを断固拒否する構えであること、2つ目に選手本人も「ブスケツの『5』よりも、イジャラメンディの『4』」と語るなど、関心をあしらわれてきたことがあるという。そして3つ目には、ネグレイラ事件における一連の流れのなかで、バルセロナに対して、明確な立場を表明したラ・リーガのクラブ(今年2月にレアル・マドリードを除く、1部&2部全クラブが共同声明を発表)に金銭を支払いたくないという理由もあるようだ。

 難航する“ピボーテ探し”だが、デコ新SD主導のシフトチェンジは功を奏するのだろうか。

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