磯村勇斗、大好きなアーティストから受けた影響明かす

【モデルプレス=2023/12/08】俳優の磯村勇斗が8日、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで行われた「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」(12月9日より同所にて開催)の取材会に出席。大好きなアーティスト(芸術家)から受けた影響を明かした。

【写真】大好きなアーティスト作品をスタイリングに忍ばせる磯村勇斗

◆磯村勇斗、好きなアーティストは「キース・ヘリング一択」

本展は、6メートルに及ぶ大型作品や貴重な日本初公開作品を含む約150点の作品を通してヘリングのアートを体感することができ、また、日本に特別な想いを抱いていたヘリングが数度にわたる来日で生みだした貴重な作品や資料を、当時の写真とともにトピックとして展示する。

東京展のスペシャルサポーターに就任し、本展の音声ガイドも務めた磯村は、アートが好きで普段から美術館などを訪れるそうで「時間があれば美術館に足を運んだり、地方で撮影したりするときは撮休の日に地方の美術館に行って時間を潰したりするくらいアートが好きです」と声を弾ませ、好きになったきっかけについては「家族でどこか旅行に行ったときは、必ず美術館に寄ったりするくらい、家族が好きで、その影響で自分も絵が好きになっていった感じですね」と打ち明けた。

また、好きなアーティストを聞かれると「キース・ヘリング一択ですね」と答え、同展の東京展のスペシャルサポーターのオファーが来た際の心境については「率直に嬉しかったですね。それまで取材とかでも『キース・ヘリングが好きです』ってお話をしていて、ようやく形で結びついたと言いますか、スペシャルサポーターを務めることができて、すごく嬉しく思いましたね」と笑顔を見せた。

◆磯村勇斗、アートが自身に与えた影響明かす

キース・ヘリング作品との出会いを尋ねられると「大学に行っていた頃に美術を専攻していまして、アメリカンポップカルチャーみたいなものを勉強していて、そこのポップアートの中にキース・ヘリングがいて、教科書に載っていたキース・ヘリングの絵だったかな。それを見たときにビビッときたんですよ。なんかわからないけど、この絵好きだって。そこからキース・ヘリングを知って作品を見るようになりました」と回顧。キース・ヘリング作品の魅力については「彼は絵を描くことが大好きでしたけど、それを誰に何を言われようが貫き通していたというところじゃないですかね。好きなものはとことん好きだから描かせてほしいというところを、彼がずっと子どもの頃から変わらず絵を描き続けて、無償で描いていたというところがキース・ヘリングの魅力だと思います」と熱く語った。

特にお気に入りの作品を聞かれ“ブループリント・ドローイング”と答えた磯村は「今回の空間作りも含めなんですけど、暗い中にモノクロの作品が並んでいて、キース・ヘリングが死の宣告を受けてからの、彼が今までやってきたアート人生を振り返りながら描いた作品というのもあって、悲しい部分を感じつつもすごくパワフルで、皮肉な部分もあったりして、でもそれを暗く描くんじゃなく、明るく描いているところが今日展覧会を見て痺れたので、ぜひ注目していただきたいです」とアピールした。

なお、アートやキース・ヘリングの作品が俳優業や人生に影響している部分はあるかと尋ねられると「俳優業にどう繋がっているかわからないですけど、絵というものが自分の中の世界を広げてくれるものでもあるし、想像力をすごく掻き立てられるというか、豊かにしてくれるので、そういったところでは役者も想像力豊かじゃないとできないので、それを養う力みたいなものがアートにはある気がしますね」と語った。

◆磯村勇斗、音声ガイド収録で気を付けたこと

そして、音声ガイドを収録した感想を求められると「緊張はしましたね。どういう風に伝えたらいいんだろうというところもあって、キース・ヘリング自身が作品に説明をしてこなかったので、その作品の背景であったり、キース・ヘリングが当時どのような思いで生きていたのかということが明かされていないまま今に至るので、今回はそういった彼の言葉や思いをセリフみたいに語る部分もあって、そういうところは気持ちをどれくらい入れたらいいんだろうって悩みながらやりましたね」と吐露。「セリフの部分をキース・ヘリングに寄せるのか、自分自身の言葉で行くのか考えましたけど、そもそもキース・ヘリングの声を聞いたことがないので(笑)、変にやらないほうがいいなと思って自分らしくやりました。好きな気持ちを乗せながらやらせてもらいました」と語った。

イベントでは、本展の監修を務めた中村キース・ヘリング美術館顧問の梁瀬薫氏に、磯村が質問をする一幕もあり、「実際にキース・ヘリングとお会いしたことはありますか?」「キース・ヘリングはどんな印象でしたか?」などと質問して、目を輝かせながら梁瀬氏の話を聞いていた。(modelpress編集部)

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