強風が吹き荒れる難コンディションもなんのその 20歳・池ヶ谷瑠菜が単独首位へ浮上

<JLPGA新人戦 加賀電子カップ(95・96期生)2日目◇7日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6582ヤード・パー72>

2003年生まれの20歳・池ヶ谷瑠菜。今季ツアー4勝を挙げた櫻井心那、川崎春花、尾関彩美悠、佐藤心結らと同じ“ダイヤモンド世代”のひとりだ。最大瞬間風速は18.9m/sを観測する難しいコンディションとなった2日目。その中、スコアを3つ伸ばした池ヶ谷はトータル3アンダー・単独首位へ躍り出た。
この日、95期生でアンダーパーのスコアを出したのは池ヶ谷と千葉華の2人のみ。いかに厳しい条件であったか物語る。池ヶ谷自身は、「ほとんど完璧なゴルフ」と16番までは、ボギーフリーの5バーディ。他を寄せ付けないゴルフを見せていた。ただ17番と18番でのボギーは悔やんだ。「アプローチが課題。リカバリー率の悪いところがでてしまった」とこの1年課題であったアプローチで寄せきれなかった。「明日へ気を引き締めるボギー」と気持ちは明日へ向いている。

また、今日のスコアに至るまである“気づき”もあったという。「ファーストQTまでは、なんで予選落ちしたのか、なんで上位に進出できたのか、分析ができていなかった」と振れ幅の原因を突き止められずにいた。そこに転機が訪れたのはファイナルQTの時。「父がキャディを務める予定だったが、替わりにプロキャディにお願いした。そこから、いいところに外したのにリカバリーできなかったり、重要な時に無理なマネジメントをしてしまったりしていたことを気づかしてくれた」と新たな発見があった。「その5バーディだった。最後のボギーもオフに取り組まなければいけない今後の課題」とファイナルQTの”気づき”が今日のプレーに繋がった。

新人戦の優勝に王手をかけた池ヶ谷。「ファイナルQTの時はリーダーボードを見て失敗しているので、今週は見ないでおこうって思ってるんです」とまずは自分のプレーに集中。「今年1年の総括。失敗したことを今回は学んでアウトプットできるような、かつインプットできるような1日にしたいと思います」と自然体で語った。

そんな控えめな池ヶ谷だが、「こうして取材していただけるのは2回目です(笑)」と笑顔で報道陣に向けて話してくれた。池ヶ谷に限らず明るく面白いキャラクターが粒ぞろいな新人戦、プロとして今後の活躍が今から楽しみだ。(文・齊藤啓介)

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