バイエルン、ブライアン・サラゴサの来夏加入を正式発表! 今季終了時まではグラナダでプレー

 バイエルンは6日、グラナダからスペイン代表FWブライアン・サラゴサを完全移籍にて獲得したことを発表した。なお、正式な加入は2024-25シーズンからとなり、B・サラゴサは今季終了時までグラナダでプレーする。来年の夏からはバイエルンと2029年6月30日までの5年契約を結ぶと伝えられた。

 今季のラ・リーガで眩いばかりの輝きを放つ新進気鋭のウインガーが、ドイツの“絶対王者”に加入することとなった。移籍金は明かされていないものの、スペインメディア『アス』によると、グラナダとの契約解除条項として設けられた1400万ユーロ(約22億円)という額を上回る、1500万ユーロ(約24億円)ほどだという。200万ユーロ(約3億円)のボーナスも付随していると報じられた。この金額はグラナダ史上最高額の移籍金となっている。

 B・サラゴサは2001年9月9日生まれの現在22歳。スペイン南部アンダルシア州のマラガ出身で、2019年夏にグラナダのU-19チームに加入した。3部クラブのエル・エヒドへのレンタル移籍も経験し、2021-22シーズンにはコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)1回戦のラグーナ戦でトップチームデビューを飾る。昨季は序盤こそベンチを温めていたものの、切れ味鋭いドリブルを武器に主力の座を射止め、最終的にはセグンダ(ラ・リーガ2部)で34試合出場5ゴールを記録。グラナダのセグンダ優勝&1年でのプリメーラ復帰に大きく貢献した。

 迎えた今シーズンは自身にとって初の1部挑戦ながら、ここまで充実のシーズンを過ごしている。ラ・リーガ第15節終了時点で出場停止の試合を除く14試合のピッチに立ち、5ゴール2アシストをマーク。主戦場の左サイドでグラナダのチャンスを演出し続けている。2-2のドローで終わった第9節バルセロナ戦では、対峙したフランス代表DFジュール・クンデを手玉に取り、2得点を挙げてその名を轟かせた。現在グラナダは19位と降格圏に沈んでいるものの、個人としては飛躍の年となっている。

 また、今季序盤戦の活躍がスペイン代表を率いるルイス・デ・ラ・フエンテ監督の目に留まり、10月のインターナショナルマッチウィークでは“ラ・ロハ”に初招集。EURO2024予選のスコットランド代表戦でスペイン代表デビューを飾っていた。

 完全移籍加入を受け、バイエルンのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるクリストフ・フロイント氏がコメントを発表。B・サラゴサの特長を説明した上で、来夏の加入を歓迎した。

「ブライアン・サラゴサは爆発力とスピード、さらにはテクニックも持ち合わせるウインガーだ。両サイドでプレーできるだけでなく、予測不可能で危険なドリブルを武器としている。決定力もあり、1対1も得意だ。今年に入ってスペイン代表デビューを飾っており、大きな可能性を秘めている」

「ブライアンはスペインの新進気鋭の選手の1人で、以前から注目していた。彼は我々の攻撃の選択肢を増やしてくれるだろう。今シーズンの残りの期間、グラナダでの彼の成功を祈るとともに、来年の夏に彼がバイエルンに合流することを楽しみにしている」

 今季もブンデスリーガで優勝争いを繰り広げているバイエルンは、12試合を消化した段階で10勝2分とここまで無敗を維持。他クラブと比較して消化試合数が1つ少ない中、首位レヴァークーゼンを勝ち点差「3」で追い掛けている。既にバイエルンにはドイツ代表FWレロイ・サネ、同FWセルジュ・ニャブリ、フランス代表FWキングスレイ・コマンなど一線級のウインガーが揃っているが、来シーズンからはスペインの“新星”もチームに加わることなった。

【動画】グラナダの“ジャックナイフ”、B・サラゴサのプレー集

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