「富山のJR在来線」わずか37kmに!? JR氷見線・城端線は「あいの風とやま鉄道」へ移管し「直通運転&高速化」へ 2028年度ごろ

いよいよ「計画がまとまる手前」の段階です。

いよいよ「計画がまとまる手前」の段階

 富山県に残るJR西日本のローカル線「JR城端線」「JR氷見線」の今後を話し合うため、2023年11月29日(水)に4回目の「城端線・氷見線再構築検討会」が開かれ、その内容が明らかになりました。 城端線と氷見線は、どちらも旧北陸本線である「あいの風とやま鉄道」の高岡駅を起点とします。城端線は南の山側へ29.9km伸び、氷見線は日本海沿いに16.5km伸びています。 両線は廃止が差し迫っている状況ではありませんが、富山県庁を中心に「新しい交通体系で安定な持続可能な日常生活路線として維持していく」ことを目的として、2020年から「LRT検討会」が進められました。 その結果LRT化は白紙となりましたが、次は「新型車両を導入し、あいの風とやま鉄道へ移管する」というビジョンで話し合いが続けられてきました。 全5回の検討会のうち、大詰めとなる今回の第4回。そこでは、主に以下の内容で「城端線・氷見線鉄道事業再構築実施計画(素案)」がまとめられました。【2028年度まで】・新型車両を導入。※電気式気動車などを検討。・交通系ICカードへ対応。・運行本数を増加。※日中1時間あたり1本→2本など・パターンダイヤ化。・高速運転に対応した駅の分岐器改良。ホームのかさ上げも行う(760mm→920mm)。・それらと同時期に、城端線と氷見線は「あいの風とやま鉄道」へ移管する。【2033年度まで】・既存施設の再整備。・城端線と氷見線の「直通運転」・旅客案内システムの整備。【その他】・JR西日本は150億円を支援。・城端線・氷見線のフリー切符を発売。・城端線・氷見線に接続するフィーダー交通を導入促進。 最後の検討会は今月12月中におこなわれ、実施計画案がついにとりまとめられます。この計画が実現すれば、富山県からJRの路線は高山本線のみとなります。

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