「VIVANT」野崎(阿部寛)の謎・“裏切りの黄色”説…SNSで浮上した考察の真相に福澤克雄監督が回答

【モデルプレス=2023/12/01】俳優の堺雅人が主演を務めたTBS系日曜劇場『VIVANT』(2023年7月期)を福澤克雄監督ら演出陣が語る『VIVANT別版 ~副音声で福澤監督が語るVIVANTの世界~』が、15日よりU-NEXT Paraviコーナーにて独占配信をスタート。配信に先駆け、福澤監督がモデルプレスら報道陣の囲み取材に応じ、SNS上で話題を集めていた考察の真相に次々と答えてくれた。

【写真】「VIVANT」結末・ラスト3秒に衝撃走る 全てをひっくり返す考察も

◆野崎(阿部寛)の謎・“裏切りの黄色”説…話題の考察の真相に迫る

『VIVANT』制作陣は、実際にSNS上で盛り上がっていた視聴者の考察は目にしていたのか。福澤監督は「最初は見ていました。第1話でテロ組織の幹部のザイール(Erkhembayar Ganbold/エルヘムバヤル・ガンボルド)が実は2発撃たれていることがSNSで回ったときは『まずい、バレた』と参りました(笑)。でも本当にぴったり当たっているものもあれば、外れているものもあります」とコメント。裏切り者がいつも黄色いものを身に着けていたことから、視聴者の間で拡散されていた“裏切りの黄色”説にも触れ「全く関係なく作っていました」とした。

さらに、人の善悪を直感的に見抜けるというバルカの少女・ジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)が別班の乃木(堺)や薫には懐いていたのに対し、公安の野崎(阿部寛)には笑顔を見せていなかったこと、そして最終回のラストシーンでは、群衆の中を進む乃木の背後に現れた野崎が意味深に笑う様子も映し出されていたが、これらは何かの伏線だったのかという質問も上がったがにっこりと笑みをこちらに向けるだけだった。

一方、メインビジュアルの文字とキャストの役柄の頭文字がリンクするという考察も「たまたまです。そこまで考えませんよ」と笑い混じりに否定していた。

◆「VIVANT」公式Xの裏側

また同作の演出を務めた宮崎陽平氏は、公式X(旧Twitter)の運用を担当していたことから、SNS上で話題になっている考察に目を通し、触れるのか触れないのか、どのように公式からポストしていくのが良いか福澤監督と相談しながら進めていたそう。「変に混乱してそこだけヒートアップしてしまうとまずいと思ったところは早めに解消しようと、公式で言うのか僕個人から言うのか選別しながらやらせていただきました」と説明した。

実際に的外れにも関わらずヒートアップしてしまった事例としては、テントNo.2のノコル(二宮和也)の肌色について挙げ「『ノコル肌白くない?』と肌の色を指摘されたとき、9話くらいまで観てもらえれば、会社の社長だということが判明し、会社の中にいることが多いからベキ(役所広司)ほどは焼けていないということが分かるのに、そこだけ先に盛り上がって変な方向に進んでしまうのはもったいないなと思いました」と述べた。

さらに、第5話で別班の黒須(松坂桃李)と乃木が、野崎の車の後ろを追いかけるシーンについて「『距離が近すぎて絶対気づいてる』」みたいな声が視聴者から出たとき、モンゴルの国道のほとんどは轍だけで、土煙も上がるから前後はあまり見えないようになっているといった話を豆知識のような形で言いました」と明かした。

◆福澤監督「VIVANT」制作のポリシー

様々な考察を踏まえ、もし続編が決定した場合、こうした意見を意識しながら考察班も裏切るような構成で制作していくのか問われた福澤監督は「もともと考察ドラマと言われるとは思っていなかったんです」と一言。そして「一番やっちゃいけないのは“犯人は誰だ?”と犯人を探すドラマ。散々匂わせて視聴者を裏切り続けて最後に期待外れな展開になってしまうと、もう繰り返し観たくなくなってしまう。そういうドラマは嫌だったし、単純に視聴者を裏切りたくなかったので、『乃木は実は別班だったからあのときこうだったんだよ』と繋がりを見せるためにある程度見せていただけなんです。結果的には、だから考察ドラマと言われるようになったのかもしれませんが、考察班にバレないようにする工夫などは一切考えずに創ると思います」と制作する上でのポリシーを語っていた。

◆「VIVANT別版 ~副音声で福澤監督が語るVIVANTの世界~」

ハイクオリティな映像美に加え、重厚なストーリー展開で社会現象を巻き起こした『VIVANT』。「敵か味方か、味方か敵か。」のキャッチコピー通り、新たな謎や秘密が次々に明かされると、多くの視聴者が感想や考察を「#VIVANTep1」など話数ごとにハッシュタグをつけてリアルタイムで投稿し、SNSのトレンドを席巻。その熱気は第10話の最終回終了後も収まることなく続き、「#VIVANTep11」という架空の話数がトレンド入りするほどだった。そして今もなお『VIVANT』ロスを叫ぶファンや続編を希望する声が溢れている。

そんな多くの『VIVANT』ファンの期待に応え、福澤監督ら演出陣が作品について語る副音声版の配信が決定。同配信では、公式X(旧Twitter)で寄せられた質問への回答、さらにまだ世に出ていない撮影秘話、演出陣だからこそ話せる本作に込められたメッセージなど貴重な話題が満載。これまで『半沢直樹』『下町ロケット』など数々のヒット作を世に送り出し、社会現象を巻き起こしてきた福澤監督の目線から見る『VIVANT』とは?(modelpress編集部)

◆配信日時※予定

12月15日(金)12:00 #1-4配信
12月22日(金)12:00 #5-7配信
12月29日(金)12:00 #8-10配信

【Not Sponsored 記事】

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