補助第26号線「鮫洲大山線」の工事が進められています。
補助第26号線「鮫洲大山線」の未開通部
環6(山手通り)と環7(環七通り)の間を縫うように、都内の南北軸として都市計画道路「補助第26号線」が整備中です。 都道「鮫洲大山線」に指定され、その名のとおり、大井町から中野駅を経由して板橋区の大山付近で国道17号(中山道)に接続します。 かなりの区間が開通済みもしくは街路拡幅済みで、つながっていないのは目黒中央町周辺、駒場周辺、大山周辺の3か所のみです。 そのうち、もっとも完成に近づいているのが「目黒中央町工区」です。2021年に戸越公園でJRと東急をくぐる区間が開通し、大井町~戸越~武蔵小山~目黒中央町が1本の道路でつながりました。未開通区間はその先、目黒通り(目黒郵便局前)から駒沢通り(五本木)までの760mです。 ここが開通すれば、大井町~武蔵小山~国道246号(三宿)~淡島通りまでがつながります。特に目黒通り~駒沢通りはまともな道路がほとんどなく、街じゅうの狭い生活道路を車がどんどん抜けていく状況となっているため、ひとつのネットワーク道路の開通には地元からも期待がかかっており、区議会でもたびたび進捗が話題となっています。 さてその進捗ですが、用地取得率は99%でほぼ完了し、現地では、北側はほぼ完成の状態。歩道は通行可能で、車道のほうは通り抜けられないようにバリケードが設置されています。いっぽう、南側はまだ道路工事の最初の段階である「排水設備工事」(道路端の埋設管や側溝など)が行われているところ。道路用地に入れないよう緑色のフェンスが張り巡らされていますが、視界の先には三軒茶屋駅前にそびえ立つキャロットタワーの姿が見えます。 区議会での答弁によると、現段階では開通は「2025年度末」とのこと。それまでは、手持ち無沙汰の道路用地を使って何か地域のためのイベントをやっていけないか、検討が進められています。 区内に住む30代の主婦は「買い物で車移動する際に、この区間の道路は歩道が無く歩行者や電柱を避ける必要があって、交通量も多く大変だった。広くて走りやすい道が一本でもあると助かる」と話していました。