新造艦が増えたのは確か。
ウクライナ侵攻後も建造のスピードは維持
ロシア国営メディアのタス通信は2023年11月21日、ロシア艦隊の約74%が近代的で最新鋭の装備になっていると報じました。
この情報は、ロシア国防省の理事会でセルゲイ・ショイグ国防相の発言により明らかとなりました。ショイグ国防相によると、今年に行われた海軍司令部の新たな活動計画により、「ロシア艦隊およびカスピ小艦隊の戦闘能力が向上し、特殊装備のレベルが74%に達することになった」とのことです。 ロシア海軍では、2022年2月のウクライナ侵攻以降も新造艦の建造が続けられており、2022年12月にはラーダ型潜水艦の「ヴェリーキエ・ルーキ」とボレイ型原子力潜水艦「ゲネラリーシムス・スヴォーロフ」が、2023年1月には、ステレグシュチイ級フリゲートの「マーキュリー」が就役しており、侵攻開始後にも艦隊の充実が図られています。 しかし一方で、2020年11月に就役したばかりの哨戒艦「パーベル・デルジャビン」が黒海で損傷したという報道があったほか、イギリス製の巡航ミサイル「ストーム・シャドウ」の攻撃により、キロ級潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌー」やロプーチャ級揚陸艦「ミンスク」が大きく損傷するなど、ウクライナとの戦いで複数の艦艇が損傷を受けています。