X JAPAN・YOSHIKI、55歳で死去・HEATHさんとの別れに涙「僕らが前に進むことが最高の恩返し」ピアノの特別演奏も捧ぐ<「HEATH Farewell & Flower Offering Ceremony」挨拶全文>

【モデルプレス=2023/11/29】大腸がんのため、10月29日に55歳で亡くなっていたことが、11月11日に公式発表されたX JAPANのベース・HEATHさん。11月28日、東京・Spotify O-EASTにて「HEATH お別れ会-献花式 HEATH Farewell & Flower Offering Ceremony」が開催され、YOSHIKIが追悼の意を示した。<挨拶全文>

【写真】X JAPAN・YOSHIKI、HEATHさん訃報受けコメント

◆YOSHIKI、HEATHさんとの思い出語り涙ぐむ

よる10時45分頃から行われた関係者による献花式では、まずYOSHIKIが登壇し献花。「今日は昼からファンの皆さんにも集まっていただいてバンド関係の皆も集まってくれてありがとうございます」と声を詰まらせながら挨拶したYOSHIKIは「HEATHがX JAPANに加入したのは30年以上になります」と、ニューヨークのロックフェラー・センターで開催した記者会見でHEATHさんが加入してから現在に至るまでを振り返った。

およそ3ヶ月前の2023年8月20日、YOSHIKIが開催した『EVENING/BREAKFAST with YOSHIKI 2023 in TOKYO JAPAN 世界一豪華なDINNER SHOW』最終公演にHEATHさんがゲスト出演した際のことを回顧。「まさかそれが最期の日になるとは、最後に会う日になるとは思ってもいなくて、きっとHEATHも最後に会う日になるとは思っていなかったと思う」と元気な姿を見せていたHEATHさんを思い出していた。

◆YOSHIKI、HEATHさん遺族から預かった言葉明かす

HEATHさんの訃報を知ったのはニューヨークに滞在していた時だったというYOSHIKI。「皆もHEATHとの思い出色んなそれぞれの思い出はあると思う。HEATHだけじゃなくて色んな別れがあったけど、やはり皆が僕らが前に進むことが最高の恩返しなのかな」と涙ぐみ「正直X JAPANのことを言わしてもらえれば自分を責めても責めきれないぐらい、何であのタイミングで自分は動かなかったんだろう。何でHEATHはいつでもいる、いつまでもいると思ってしまったんだろう」と悔しさをにじませた。

最後に、HEATHさんの遺族から預かったという「いつかメモリアルコンサートをやっていただきたい。それはYOSHIKIさんに全てお願いしたい」という言葉を伝えたYOSHIKI。「今日は僕らがHEATHのために前に進まなきゃいけないという今後の僕らが行うイベントへの決意表明でもある」と献花式を位置づけていた。

また「どんな曲をどのようにHEATHに捧げていいか分からないし…Hideが亡くなった時にForeverLoveを演奏したので今夜はこの曲をHEATHに捧げたいと思います」と赤いカーペットに敷かれたピアノで、X JAPANの代表曲『ENDLESS RAIN』を特別に演奏。演奏が終わると改めて遺影の前に立ったYOSHIKI。ゆっくりと祈りを捧げステージを立ち去った。

◆YOSHIKI挨拶全文

皆さんお集まりいただいてありがとうございます。今日はHEATHのお別れ会ということで、今日は昼からファンの皆さんにも集まっていただいてバンド関係の皆も集まってくれてありがとうございます。

HEATHがX JAPANに加入したのは30年以上になります。ニューヨークのロックフェラー・センターというところで、記者会見を行ってHEATHが加入を発表しました。その時に、XがX JAPANになりました。HEATHが加入した経緯というのはHideくんの紹介があって、まあ色んなことがあったんだけど『HEATHしかいないだろう』と。TAIJI(2011年に逝去)とXが別れた後に、HEATHの加入が決まりました。

今日に至るまで、ずっとHEATHがX JAPANのメンバーであり、いつも支えてくれて。皆さんもご存知の通りX JAPANというバンドは波乱万丈だらけのグループで、他のメンバーと同様、そんなめちゃくちゃなグループをいつも誇りに思って「自分はX JAPANのベーシストです」と、「いつでもどんな時でも準備はできています」と。

解散・再結成を経て一緒に世界中を回りました。南米、東南アジア、ヨーロッパ、アメリカと。そして、今年の8月にも一緒に僕のショーでセッションしたんだけど、先日まで「具合が悪いので」みたいなことを聞いていたんだけど、当日は「元気です」と来てくれて、まさかそれが最期の日になるとは、最後に会う日になるとは思ってもいなくて、きっとHEATHも最後の日になるとは思っていなかったと思う。

そして10月末、自分は偶然にもニューヨークにいました、コンサートで。そのロックフェラー・センターの前を通って。そして夜が明けた次の日、HEATHが旅立ったことを知りました。皆もHEATHとの思い出、色んなそれぞれの思い出はあると思う。HEATHだけじゃなくて色んな別れがあったけど、やはり皆が僕らが前に進むことが最高の恩返しなのかなと。

正直、X JAPANのことを言わしてもらえれば、自分を責めても責めきれないぐらい「何であのタイミングで自分は動かなかったんだろう。何でHEATHはいつでもいる、いつまでもいると思ってしまったんだろう。何でこんな最近までどれだけHEATHがこのバンドに貢献してくれたのか…」またそういうことを考えていると皆も自分も前に進めなくなるので、最後に遺族の方から預かった言葉を。

「いつかメモリアルコンサートをやっていただきたい。それはYOSHIKIさんに全てお願いしたい」

今日は、そういった僕らがHEATHのために前に進まなきゃいけないという今後の僕らが行うイベントへの決意表明でもあるのかなと思っています。そしてHEATHを皆で明るく送って欲しい。HEATHはこの遺影の写真を選んでいたそうです。最期までロックミュージシャンとして生き通した。「なんてかっこいいやつだったんだろう」と思います。どんな曲をどのようにHEATHに捧げていいか分からないし…Hideが亡くなった時に『Forever Love』を演奏したので、今夜はこの曲をHEATHに捧げたいと思います。

◆HEATHさんのお別れ会開催

「HEATH お別れ会-献花式 HEATH Farewell & Flower Offering Ceremony」は、ひる12時からよる9時までは約10000人の一般参加者が献花に訪れ、よる10時45分頃よりバンド仲間など関係者による献花式が行われた。関係者のなかには、X JAPANのメンバーであるSUGIZOやPATAをはじめ、約100人の著名人が参列。会場にはX JAPANをイメージした赤い薔薇を献花として採用し、祭壇はそれに合う白を基調とした装飾に。遺影の左右にはHEATHさん本人のベースが10本飾られていた。

また「HEATH お別れ会-献花式 HEATH Farewell & Flower Offering Ceremony」は「すべてをリーダーであるYOSHIKIに一任したい」という生前のHEATHさんからの信頼を受けとめたYOSHIKIが全額を負担し、参加費無料で執り行われた。(modelpress編集部)

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