TBS、旧ジャニーズ事務所へ「配慮が働いていた」 関係性の実態を検証

【モデルプレス=2023/11/26】TBSは26日、公式サイトにて「旧ジャニーズ事務所問題に関する特別調査委員会による報告書」を公表。関係性の検証結果について記した。

【写真】混乱のジャニーズ会見、記者に訴えかける井ノ原快彦

◆TBS、旧ジャニーズ事務所との関係を検証

2023年3月にBBCが故・ジャニー喜多川氏による性加害の実態を迫るドキュメンタリー番組を放送。4月には元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏が被害の実態を証言した。

本件の報道に至るまで、BBCの放送からおよそ2ヶ月、オカモト氏の会見から1ヶ月を要したことについて、ヒアリング対象者は「加害者が亡くなっており、物証がない中、証言だけで問題を報じるのは時間がかかる」としている。一方で「通常の取材テーマならば『取材するかどうか』をめぐって報道局首脳部の許可を得ることなど滅多にない」というが、本件については「カウアン氏の取材に着手するかどうかについて、報道幹部が上司にあたる幹部に相談をしていた。また、相談を受けた上司も直ちに『取材しよう』とはならならず、指揮を執ることもなかった」としている。

また、ヒアリングに対してある報道幹部は、こうした対応の背景に「編成局などジャニーズ事務所と向き合う部署との関係が念頭にあったのは明らかで、一定の付度があったと言われても否定できない」と証言。ほかにも、ヒアリングをした記者の多くが、ジャニーズに関連する情報を報道する際の「社内調整の困難さ」を口にしているそうで「本格的に取材を開始すれば、ジャニーズ事務所と向き合っている編成局やコンテンツ制作局の業務に影響するのではないか、という懸念から、事務所への配慮が働いていた」などと記されている。

◆ジャニーズ事務所、社名変更・新会社設立へ

同事務所は、タレントのマネジメント及び育成業務を完全に撤退して、被害者への補償業務のみを行っていく新社名「SMILE-UP.(スマイルアップ)」を発表。10月17日付けで変更し、補償終了後に廃業予定。現所属タレントについては、新たに設立するエージェント会社と個別に契約を結んで活動するとしている。(modelpress編集部)

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