グリーズマンが決勝弾! アトレティコがホームでマジョルカを下す、バルサを抜いて3位浮上

 ラ・リーガ第14節が25日に行われ、アトレティコ・マドリードとマジョルカが対戦した。

 今季のアトレティコ・マドリードは安定して勝ち点を積み上げており、第6節でレアル・マドリードとのダービーを3-1で制してから6連勝を記録。第12節では敵地でラス・パルマスに1-2で敗れたものの、前節はビジャレアルを3-1で破り、ラ・リーガでのホーム連勝記録をクラブ最長となる「15」まで伸ばした。インターナショナルマッチウィーク明けの今節はホームにマジョルカを迎える。マジョルカは直近7試合未勝利が続いているが、好調のアトレティコ・マドリードに土をつけることはできるだろうか。

 アトレティコ・マドリードはコケ、アントワーヌ・グリーズマン、アルバロ・モラタらがスターティングメンバーに並んだ。ナウエル・モリーナ、ホセ・マリア・ヒメネス、ロドリゴ・デ・パウルといった“南米組”は移動の負担も考慮されてベンチスタートに。負傷離脱が続いていたメンフィス・デパイもベンチに戻ってきた。一方のマジョルカはマティヤ・ナスタシッチ、セルジ・ダルデル、ダニ・ロドリゲスらが先発に名を連ねた。

 試合は立ち上がりからアトレティコ・マドリードがゴールに迫るシーンが目立つ。最前線に入ったモラタを筆頭にフィニッシュまで持ち込むシーンを作りながら、前半はゴールネットを揺らすことができず、スコアレスでハーフタイムに突入した。

 後半に入ってもアトレティコ・マドリードがチャンスの数を増やしていく。54分には敵陣左サイドでボールを持ち運んだマリオ・エルモソが横へ預けると、サムエウ・リーノがターンから中央へ侵入。巧みななボールタッチでペナルティエリア左をドリブルで切り裂き、マイナスへ折り返すと、最後はモラタが右足フィニッシュ。ここはわずかにゴール左へと外れた。

 アトレティコ・マドリードは攻撃に出る時間を続けながらもなかなか均衡を破れなかったが、64分にはシンプルな攻撃でスコアを動かすことに成功。直前のプレーで投入されたばかりのロドリゴ・リケルメが左サイドをドリブルで持ち運ぶも、1度やり直して後ろへ下げる。ボールを受けたエルモソがアーリークロスを送ると、このボールがボックス中央のグリーズマンにピタリ。ヘディングシュートでゴールネットを揺らし、アトレティコ・マドリードが先手を取った。

 終盤に差し掛かるとマジョルカが猛攻に出る。80分にはペナルティエリア手前右寄りの位置でセカンドボールを拾ったジョバンニ・ゴンサレスが左足でボレーシュート。枠を捉えた鋭い一撃だったが、ここは“守護神”ヤン・オブラクがゴールを許さない。続く82分にはピッチ中央付近でパブロ・バリオスからボールを奪い、一気にスピードアップ。ダルデルのスルーパスから最終ライン背後のスペースへ抜け出したアマト・エンディアイエがGKと1対1のチャンスを迎えたが、シュートは左に外れていった。

 試合はこのままタイムアップ。終盤は押し込まれる時間もあったが、基本的にはアトレティコ・マドリードが試合を支配し、ホームゲームの連勝記録を「16」に伸ばした。ラ・リーガ2連勝を飾っており、今節をドローで終えたバルセロナと勝ち点「31」で並ぶことに。1試合未消化ながら、得失点差で上回って3位に浮上している。一方、マジョルカはこれでラ・リーガ2連敗。今季2勝目を飾ることはできず、苦しい戦いを強いられている。

 次週はヨーロッパのカップ戦が組み込まれており、チャンピオンズリーグ(CL)を戦うアトレティコ・マドリードは28日に敵地でフェイエノールトと対戦。その後、次節のラ・リーガが開催され、アトレティコ・マドリードは12月3日にバルセロナの本拠地に乗り込む。一方、マジョルカは29日にラ・リーガ第13節延期分のカディス戦が予定されている。

【スコア】
アトレティコ・マドリード 1-0 マジョルカ

【得点者】
1-0 64分 アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)

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