
バルセロナは、来夏に加入が内定しているアトレチコ・パラナエンセに所属するFWヴィトール・ロッキを今冬に迎え入れられる可能性があるようだ。22日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が報じている。
かねてより、2024夏にクラブ合流予定のサッカー王国の“新たな神童”に対して、バルセロナは加入時期の半年間前倒しを検討していることが取り沙汰されてきた。しかし、超過しているサラリーキャップが障害となっており、この問題を解決しなければ、同選手の今冬加入を実現させるのは不可能とされていた。
そのなか、大黒柱のMFガビが重傷を負ったことで、状況が一変した。ラ・リーガの規定には、所属選手が長期離脱(4カ月以上)を強いられた場合に、条件付きではあるものの代わりの選手をサラリーキャップに関係なく獲得可能とするものがある。これにより、ガビが残り7カ月(現時点から今シーズン終了まで)で受け取る給与の80パーセントが解放され、その範囲内であれば補強に費やすことができるようになった。それは、ロッキの加入前倒しの障害が取り除かれたことを意味する。
スペインのラジオ局『Rac1』によると、バルセロナはラ・リーガからこの件に対する回答を受け取り、現在は書面での事実確認中とのこと。だだし、あくまでも“暫定的な登録”で、来夏に同選手を“正式登録”する場合はサラリーキャップの空きを生み出せなければならいと報じている。
センターフォワードを主戦場とし、今年3月にはブラジル代表デビューをも飾った18歳のロッキ。『ムンド・デポルティーボ』は、今年9月下旬から負傷離脱中だった同選手が2日前に全体練習に復帰したことを併せて伝えている。