
<カシオワールドオープン 事前情報◇21日◇Kochi黒潮カントリー クラブ(高知県)◇7335ヤード・パー72>
先週の国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」にアマチュアとして出場した杉浦悠太が、金谷拓実、中島啓太らに続く史上7人目(8回目)となるアマチュア優勝を果たした。試合直後にプロ転向の書類にサインを済ませ、プロ初の試合に挑む。
杉浦にはたくさんのお祝いメッセージが届いた。「たくさんの友達から言われたり、インスタグラムに載せてくれました。ラインとかDMもたくさんあって、100通ぐらいあったんじゃないですかね。全部返しました」と嬉しそうに話していた。会場でも「キャディさんとか、たくさんのひとに『おめでとう』って言ってもらえました」と多くのお祝いの言葉をもらい、あらためて優勝を実感している。
「プロになったのがいきなりだったので、予定していた時期でもないですし、優勝というより、プロになった実感がまだないです」と話すように、日曜日にプロ転向をして2日しか経っていない。過去に数試合のレギュラーツアーに出場しているが、リーダーボードの名前の先頭には、アマチュアを示す“@”マークがついていた。今週からそのマークが外されることに「自分の名前わからなそう(笑)見つけられるかな」と笑って話す杉浦。マークなしの自身の名前を見たときにプロになった実感が湧くかもしれない。
杉浦はプロ転向後初の試合に「緊張はしていないです。試合が始まって成績によってはするかもしれませんが…」と緊張の顔は見せない。というのも、「高校生のときに2回出ていてどちらも予選通過をしていて、コースのイメージもいいです」と2017年、18年に出場しており、4日間を戦い切っている。2度経験しているコースとあって、攻略のイメージもできている。
調子は悪くない状況。スイングでは、トップからの切り返しでグリッププレッシャーを弱くして、なるべく力みが出ないようにすることを意識。「スイングで注意することを守って、連勝を狙いたいと思っています」と意気込んだ。プロ初戦は、今季2勝を挙げており、現在賞金ランキングトップの中島啓太、ツアー屈指の飛ばし屋・河本力と午前8時45分にティオフする。プロ初優勝、ツアー2勝目を狙って期待のプロ1年生が挑む。(文・高木彩音)