距離感磨きだけじゃない!?「ゴミ箱めがけてゴミを投げる」は心理的にもかなりオススメだった【“こころ”で芯喰い】

スポーツでは、イメージ力や記憶力、想像力を司る右脳を働かせ、これからやるべきプレーのイメージを鮮明にすることが大事です。例えばゴルフでは、目の前に広がる景色の中に、自分の打ちたいショットをイメージする。これを描けるかどうかによって、ショットの質は確実に変わってきます。
特にそれが求められるのが、コントロールショットで狙うアプローチやパッティング。ゴルファーの中にはイメージを描かずにボールを打つ人がいますが、プロはアプローチの場合、どんな球筋でどこに落としてどれくらいのランでカップに近づけるかをイメージした上で構えに入ります。また、そのイメージが消えないうちにショットを始めることが大事だということも彼らは知っています。

ただ、知識はあっても、ラウンドでいきなりやろうとしても上手くいきません。鮮明なイメージを描くには、そのためのトレーニングが必要です。そのトレーニングは必ずしも練習場でクラブを持ってやる必要はなく、屋内でも、またクラブなしでもイメージ力を養うことができます。

例えば、家の中でゴミ箱めがけてゴミを投げるというだけでもイメージ力はアップします。投げるのは丸めたティッシュや紙でOK。ピッチエンドランのようなイメージで狙ったり、ロブショットのようにフワッと上げてみたり。距離を変えながら1投1投、球筋をイメージしてから投げてみましょう。

また、駅のホームで、線路をハザード、線路を挟んだ向こう側のホームをグリーンに見立てて、球筋をイメージするのもオススメです。ホームの一番手前に落としてホームの端までコロがしたり、ホームの中央にふわりと落としてみたり。頭に球筋を描くだけでもイメージ力アップにつながるので、ぜひ試してみてください。

児玉光雄
こだま・みつお●追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

※『アルバトロス・ビュー』より抜粋

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