お台場で北関東のショベルカーを“遠隔操作”してみた!むしろ操作しやすい!? もう実現している「テレワーク工事」

2023年11月9、10日に行われた「ハイウェイテクノフェア」の西松建設ブースでは建機の遠隔操作が体験できたので、実際に操縦してみました。

アラウンドビューモニターが便利

 都内の東京ビッグサイトで2023年11月9、10日に行われた「ハイウェイテクノフェア」。西松建設ブースでは、バックホウ(油圧ショベルカー)の遠隔操作が体験できるようになっていました。かなり昔に、小型車両系建設機械の資格を取得し、何度かショベルカーも操縦経験がある筆者(斎藤雅道)が、使用感を体験してみました。

 体験で操縦したショベルカーは栃木県の那須塩原市に置かれているものとのこと。会場ではこの建機のバケットにボールを入れてもらい、旋回して反対側のエリアにボールを入れるまでの作業を行いました。 かなり距離が離れている場所にある建機ということで、多少操作に違和感はありますが、そこまで大きな遅延があるわけではありませんでした。ブースの担当者によると、レスポンスの違和感も「デモ用なので、制限がかかっている可能性があるかもしれません」とのことで、普段はもっといい動きになるようです。 モニター越しのため、視界も悪いかと思いましたが問題はありませんでした。普通に進行方向が分かるモニターのほかに、自身が操縦している建機の位置と方向を教えてくれるアラウンドビューモニターも設置されており、位置の把握はむしろこちらの方がわかりやすいかもしれません。 ショベルカーはハンドルではなくペダルを踏みこみ、左右の履帯(キャタピラー)を動かして方向転換しますが、微妙な調整が可能なアラウンドビューモニターがあるため、かなり楽に動かすことができました。また振動や音もフィードバックしているようで、今、操縦している建機がどのような状態かも分かりやすいです。 西松建設では、普段このような遠隔操作の設備を、トンネル掘削などを行う建機で使っているそうです。それにより、オペレーターは事故の危険のあるトンネル内部に入ることなく掘削ができます。とはいえ普段は、ここまで遠距離ではなく、現場の近くで遠隔操縦しているといいます。 ここ数年、トラックドライバーなどと同様に建機のオペレーターも人手不足がささやかれています。通信環境がもっと発達すれば、もしかすると自宅にいながら操縦というテレワークオペレーターも可能になるかもしれません。

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